2016年11月15日

浙江省の山奥に残る非物質文化遺産の素麺、桐廬の新合索麺

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  浙江省桐廬といえば、豊かな自然と富春江と呼ばれる美しい河があり、高速道路も整備されて、上海からも行きやすくなりました。今や、週末にちょっと山間の田舎気分を楽しむのにはとても良い距離です。といっても、広い中国のことですから、片道300キロほどあり、クルマで3時間半ほどかかってしまいます。移動を考えると、やっぱり日本の田舎旅はラクですよね。

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 そんな浙江省桐廬の山中にある新合郷引坑村という村に浙江省の非物質文化遺産にも指定されている素麺があります。

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 歴史は古く、その起源は西暦1000年ごろの宋代にまで遡ります。

 素麺を作る技術は、今でも継承されており、長寿を祝う時以外にも、子供が生まれたら親戚・友達が集まってこの麺を食べるとか。また、春節の1日目にも、朝起きて家族で素麺を食べる習慣が今でも残っていると聞きました。中国では大晦日にご馳走を食べますが、新年以降は意外と質素な食事をすることが多いですね。

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 麺は夜のうちに仕込まれ、早朝に生地を伸ばして麺を作り(いわゆる「拉麺」のこと)、夕方まで外に麺を晒します。ツルツルした食感と、細長さが特徴で、それぞれの家庭で代々受け継がれてきました。

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 食べ方もシンプルです。

 麺には多少塩気もあり、湯がいてその上におかずをトッピングするというのは中国江南エリアでは定石ですね。ダシもスープもわざわざ作ったりしないそうです。

 日本の素麺と比較すると、塩気は非常に少なく、日本人だったら少し味が頼りないぐらいあっさりとしています。また、とにかく長い麺ですので、食べる時にちょっと困るかも。でも、現地の人に言わせると、この長さが良いのだそうです。

 村の外れには、何軒かの麺屋もありますので、ぜひ食べてみてください。

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 中国の農村には、今でも大切に受け継がれている食文化がまだまだ沢山残っています。ふと訪れてみて、体験する楽しみは、中国暮らしの醍醐味ですね。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国で食べる

2016年11月14日

浙江省諸暨(しょき)の次塢打(じうだ)麺

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 経済が発展し、都会はどこも同じような建物が建ち並ぶ中、やっぱり中国は田舎が楽しい。それは、その地方しかみられない文化が色濃く残っているからです。食べ物しかり、風習しかり、そして言葉しかり。都会化されていないオリジナルの姿が見られます。そこで、私もよく上海周辺の街へクルマを走らせるのですが、今回は1泊2日のミニトリップで、諸暨を訪れました。
 
 上海からだと高速道を走らせて三時間ぐらいの距離です。ちょうど秋が深まるころで、紅葉はまだ少し早かったですが、それでも秋の風情はいっぱいです。

 さて、浙江省諸暨でぜひ食べておきたい麺があります。それが次塢打麺という麺料理。

 麺の作り方に特徴があります。

 普通、中国で麺を作ると言えば、「揉」といって、両手を使ってしっかりと揉み込むのですが、ここの麺はちょっと違います。

 作業台の上には長さ1メートルほどの金属棒があり、これで半時間ほどかけてじっくりと麺を打っていきます。

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 そして、出て来た麺はしっかりと厚みのある麺。

 また、次塢打麺の特徴は、なんといっても具です。
 上海エリアでは、麺におかず(時には作り置きのもの)をかけて食べる食べ方が一般的ですが、ここでは麺作りと具・スープ作りが2つの鍋を使って同時に行われていくのです。そして、具が完成するころに、麺を入れて味を調えます。

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 麺に具をかけて食べる上海式と、鍋のなかで具と麺を混ぜてしまう諸暨式の食べ方はそもそも違いますね。

 最近、上海市内でも次塢打麺の看板を見かけるようになりました。
 ぜひ一度試していただきたい味だと思います。

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2016年11月08日

目の前は瀬戸内海の景色〜赤穂温泉

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 11月7日〜9日までは日本出張でした。
 浜松で講演を済ませた後、新幹線で相生へ直行。東海道新幹線でのぞみを利用しないとなると、まったくのローカル線になってしまうことにちょっとショック。兵庫県では日本でも数少ないダニの研究所にお邪魔して、夜は赤穂御崎温泉を訪問させていただきました。

 本当に久しぶりの純日本式の旅館で温泉です。

 今回宿泊させて頂いたのは赤穂温泉「祥吉」。

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 直下は海で、小高い瀬戸内海の海岸線に位置する最高のロケーション。

 瀬戸内海というと、いつも上海から関空まで往復しているときに飛んでいるのですが、いざ地上からの風景となると、眺めることが意外と少ないものです。なんせ、海のない奈良が地元ですので。今回訪れることができ、とても楽しみにしていました。

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 天気はあいにくでしたが、それでもエントランスからドンと目の前に瀬戸内海が広がり、受付のロビーから開放的な気分にさせて頂きました。夕暮れ時に露天風呂はちょっと間に合いませんでしたが、それでも太陽の沈んだ後の瀬戸内海の景色は幻想的でした。

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 今回お世話になった「祥吉」さんでは、なんとお部屋にも露天風呂がありましたが、下の大浴場にある内風呂や隣接する露天風呂も素晴らしかったです。なんといっても直下が海ですからね。山間部の温泉地にはない、海ならではの開放感がたまらないです。

 泉質はカルシウム塩化物泉で源泉温度は20℃程度で低め。

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 ですが、日本式旅館ならではの温かいおもてなしに、とても素晴らしい一晩を過ごさせていただきました。外国ではまず真似ができない、日本人だから楽しめる、温泉地での楽しみ方ですね。

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 瀬戸内海だけあって、食事も海の幸が一杯でした。

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 帰りは、ちょっと上海便まで時間があったので、姫路城を歩きました。実は、これも人生初体験。
 考えてみたら純木造で建っている天守閣。遠くからみても迫力ですが、近くから見たら壮観です。今回は時間がないので、中の見学はしませんでしたが、ぜひ家族でもう一度来てみたいと思いました。

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 気分もリフレッシュし、お昼過ぎの新幹線で、上海へ戻るべく、一路関西空港へ向かいました。

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【データ】赤穂温泉 祥吉
     兵庫県赤穂市御崎2−8
     0791−43−7600
     HP:http://www.ako-syokichi.com/
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 日本の温泉