
中国暮らしが長くなると、新年を2回過ごす感覚が、年中行事にもなりました。というか、日本にいても春節が来ないと1年が始まった気がしない。よって正月から春節までの間は、なんか春節を迎えるための準備期間的な感覚だし、日本で春節を迎えるための食材探し(年貨)も忙しいものです。
我が家では、日本のお正月では一応「紅白歌合戦」をみてその一年を振り返り、子供の学校が春節の長期休暇に入り、中国の春節がくることで、いよいよ1年が本格的にスタート。ここ最近は、春節休みを利用して子供が上海の地元小学校から奈良の地元小学校に1ヶ月間のプチ留学しているので、春節は日本で迎えることが多いです。
妻や子供にとっても日本文化や日本語を勉強するための素晴らしいチャンスですし、子供をみていると、日頃中国語の環境にいるので、どうしても中国語がメインになりますが、子供は正直なもので、だいたい6ヶ月ぐいら上海にいると日本語が少し怪しくなります。従って、夏休みと春節休みに学校にいって日本語を補ってあげると、また色々と日本語と日本の生活を思い出してくれるようです。なによりも、日本の友達と遊ぶことが何よりの楽しみみたいです。日本と中国とでは学校の長期休暇がずれるので、春節の新年には感謝です。上海で勉強した中国式でも日本で使えるし、日本で勉強した日本式でも中国で使える。勉強は世界共通であることを子供も実感できているみたいです。
正月後の日本では新年会のシーズンですが、中国では忘年会真っ盛り。中国人は春節を非常に大事にするので、出稼ぎ労働者たちが高揚する気分を抑えながら田舎を目指し、上海の街はどんどんと人が減ってくる。でも楽しみを両脇に抱えての人口減少なので気分は暗くないです。「年越し蕎麦」で大晦日を迎える日本と違って、中国では「年夜飯」と呼ばれる、家族や特別な仲間達と一緒に盛大に食事する週間があり、食が如何に中国で重視されているかがよく分かります。今年最後に家族で「年夜飯」を食べるために、人々は故郷へ急ぎますし、最近では上海へ親戚家族を呼び寄せる人も。若しくは温かくて大気汚染が少ない海南島や東南アジアに別荘を買って、そこで一族が集まって過ごすことも多いです。春節の過ごし方が変わったとはいえ、家族全員で迎えることには変わりません。
私も1月27日〜2月8日までお休みをいただいて家族で日本で過ごします。まとまって休みがとれる期間ですので、あまり予定を詰め込まないで、色々な人々に出会いながら、中世の町並みが残る地元奈良今井町での日常の暮らしを楽しみたいと思っています。
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