2017年01月27日

春節過ぎて酉年は奈良今井でスタートをきる

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 中国暮らしが長くなると、新年を2回過ごす感覚が、年中行事にもなりました。というか、日本にいても春節が来ないと1年が始まった気がしない。よって正月から春節までの間は、なんか春節を迎えるための準備期間的な感覚だし、日本で春節を迎えるための食材探し(年貨)も忙しいものです。

 我が家では、日本のお正月では一応「紅白歌合戦」をみてその一年を振り返り、子供の学校が春節の長期休暇に入り、中国の春節がくることで、いよいよ1年が本格的にスタート。ここ最近は、春節休みを利用して子供が上海の地元小学校から奈良の地元小学校に1ヶ月間のプチ留学しているので、春節は日本で迎えることが多いです。
 妻や子供にとっても日本文化や日本語を勉強するための素晴らしいチャンスですし、子供をみていると、日頃中国語の環境にいるので、どうしても中国語がメインになりますが、子供は正直なもので、だいたい6ヶ月ぐいら上海にいると日本語が少し怪しくなります。従って、夏休みと春節休みに学校にいって日本語を補ってあげると、また色々と日本語と日本の生活を思い出してくれるようです。なによりも、日本の友達と遊ぶことが何よりの楽しみみたいです。日本と中国とでは学校の長期休暇がずれるので、春節の新年には感謝です。上海で勉強した中国式でも日本で使えるし、日本で勉強した日本式でも中国で使える。勉強は世界共通であることを子供も実感できているみたいです。

 正月後の日本では新年会のシーズンですが、中国では忘年会真っ盛り。中国人は春節を非常に大事にするので、出稼ぎ労働者たちが高揚する気分を抑えながら田舎を目指し、上海の街はどんどんと人が減ってくる。でも楽しみを両脇に抱えての人口減少なので気分は暗くないです。「年越し蕎麦」で大晦日を迎える日本と違って、中国では「年夜飯」と呼ばれる、家族や特別な仲間達と一緒に盛大に食事する週間があり、食が如何に中国で重視されているかがよく分かります。今年最後に家族で「年夜飯」を食べるために、人々は故郷へ急ぎますし、最近では上海へ親戚家族を呼び寄せる人も。若しくは温かくて大気汚染が少ない海南島や東南アジアに別荘を買って、そこで一族が集まって過ごすことも多いです。春節の過ごし方が変わったとはいえ、家族全員で迎えることには変わりません。

 私も1月27日〜2月8日までお休みをいただいて家族で日本で過ごします。まとまって休みがとれる期間ですので、あまり予定を詰め込まないで、色々な人々に出会いながら、中世の町並みが残る地元奈良今井町での日常の暮らしを楽しみたいと思っています。

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2017年01月02日

浙江省でよく見かける霉干菜を使った焼餅

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 そもそも、本場中国料理といっても、よっぼどの料理でなければ、大抵は家で作れてしまうし、むしろ家で作って食べた方が美味しいことも多いです。とはいえ、どういうアレンジがあるかというのは、実際に現地に行かないと分からないわけで、それを見つけ出すのもまた中国暮らしの楽しみです。

 元旦に浙江省杭州にいったとき、市場で美味しそうな「霉乾菜燒餅」を作っていました。

 中国語で「焼餅」というと、小麦粉をこねて焼いたものを指し、中に色々なものを混ぜ込んでぱりっと焼き上げます。朝食の定番ですね。浙江省安吉でもありましたし、桐廬でも焼いていました。

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 しかし上海エリアではあまり見かけないのが、この霉干菜を入れる焼餅。霉干菜は、発酵食品も天国である、浙江省紹興が有名ですね。一般にカラシナを使った発酵食品で、これがとても旨みを出してきて美味しいのです。それを小麦粉と混ぜるなんて、なんとも素晴らしい組み合わせでしょう!ちなみに、上海では霉干菜を入れた饅頭はありますね。そのほか霉干菜は豚肉ととも一緒に煮込み、霉干菜扣肉とも言う有名な一品があり、上海人も大好きです。

 今日市場で見かけたのは、非常に年期の入った木の樽ですが、中に真っ赤に燃え上がる炭が置いてあり、樽の壁に小麦粉で固めた生地を貼り付けて焼きます。

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 作っているお兄さんと話したら、杭州出身ではなく、となりの桐廬出身でした。桐廬と言えば、私もたびたび足を運んでいる街で、富春江の大河の流れに抱かれた、非常に美しい街でもあります。すっかり話し込んでしまいましたが、杭州人と結婚したとかで、杭州に移り住んできたそうです。

 中国の伝統的な食文化、まだまだ興味が尽きません。

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2017年01月01日

久しぶりに杭州にいって、G20後の街の変化に驚く

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 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。
 
 我が家では1月1日〜2日と杭州に行っていました。
 上海から約200キロ、車でだいたい2時間半の距離。
 
 今年の元旦連休は、12月31日〜1月2日までの3連休でしたが、12月31日まで仕事をして、しかも娘の学校の宿題が片付かなかったので、1月1日の夕方から出発。2時間半なので、夕ご飯は杭州で杭州料理を楽しもうというプランで出発しました。

 2016年は世界各国の首脳が集まるG20で有名になった杭州。街も色々と変わっていました。きっと、杭州市あげて街の整備をしたのでしょう。市内の道路が走りやすくなっています。これが第一印象でした。

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 さらに、街中に相変わらずG20の標語が残っています。レンタル自転車の仕組みも、整備されたようですね。

 ちなみに、杭州市は道路が狭くて渋滞しやすい西湖エリア乗り入れに関して、ナンバープレートの制限がありますが、上海のように上海ナンバーといそれ以外のナンバーで分けるのではなく、全てのナンバーの末尾で乗り入れ制限しているところが違います。これが曜日によってパターンが違うので結構ややこしい。2017年1月現在の状況は以下の通りです。

 祝日と週末は朝8時半から17時まで、ナンバー末尾が奇数日は奇数、偶数日は偶数が乗り入れ可能です。また平日は7時から9時、16時半から18時半、曜日によって末尾の番号規制があり、月曜1、9、火曜2、8、水曜3、7、木曜、4、6、金曜、5、0が乗り入れ禁止となっています。

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 G20関係で、市内のホテルも整備されたようです。今回宿泊した4★のホテル、「三台山庄」も、期待していたよりもよくてびっくり。5★じゃないのにバスタブもあったし、ウオッシュレットもありました。山の麓にあるコテージ風のホテルでした。

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 西湖ですが、個人的には杭州の街に近い東側より、西の山側のほうが私は好きです。いろいろな山もあり、ハイキングコースも多いのが特徴。今回も、娘をつれて標高257メートル、南高峰を登ってきました。

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 往復で1時間半ほど。ちょっとした運動にもってこいです。頂上付近には竜井茶の茶畑があり、これが結構良い感じでした。

 杭州料理といえば、私たちがよく行く定番のお店が「知味観」。
 杭州市内各地にあり、杭州の代表的な料理が一通り食べられますし、そこそこ店もキレイなので安心です。トンポーロウ(东坡肉)は、杭州の名物料理ですが、肉を最後に蒸すのがポイント。ご飯と合いますね。また、醤油ベースの野菜料理も多いので、あっさり系も多いです。

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 帰りは16時半頃に杭州を出発。
 高速道路は概ね順調で、時速120キロでキープできたのですが、上海にはいったところで連続5件の追突事故。それも3台以上が関係する事故で、渋滞に巻き込まれてしまいました。それでも、2時間40分ぐらいで浦東の家に到着しましたので、まずよしとしましょう。

 杭州ぐらいだったら、すぐに戻ってこられるので、ちょっとした1泊2日の気分転換にはもってこいですね。
 いや、クルマなんか使わず、高速鉄道で行く方が手っ取り早いとも言われますが。。。。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国旅行記