
すごい霧でした。この冬一番ではないでしょうか。
天気予報でも、いきなり最高気温が20℃近くまであがるという予報だったのですが、こういうときの上海はキリが出やすいです。案の定、航空機など空のダイヤの乱れが深刻だったようです。
ちなみに、PM2.5は上海にしてはまだマシで60㎍/㎥前後。まずまずだったので1月5日にして初詣を決行しました。その前に、久しぶりの洗車。まとまった雨は降っていないのに、砂埃でドロドロになりやすいんです。機械洗車+人による車内清掃という組み合わせが上海では普通です。価格は20元(400円)ぐらいです。

我が家ではいつも上海での初詣は竜華寺です。三国志の呉の時代の孫権が、母親のために建てたお寺で、上海中医薬大学附属竜華病院にいたころはこの近くに住んでいたこともあり、そのころから毎年お参りしています。この時期、拝観料が無料なのも嬉しいです。

上海人の間では、あまり元旦初詣の週間はありませんが、仏教を信仰している人を中心に、竜華寺に人気があるのは確かです。平日の昼間とはいえ、結構なかずの参拝客が来ていました。お参りに仕方にもいろいろ流儀がありますが、ひとつひとつのお堂を丁寧にお参りしている人が多いです。

煙がもうもうの境内に、さらにお線香はちょっと気が引けたので、献花することにしました。お線香と一緒に売られていました。

お参りのあとは、竜華寺の名物でもある素麺をいただく。肉を使わない精進麺ですが、ここのお寺の伝統の一つです。以前はお堂の食堂でいただいていたのですが、今回はレストランができていました。

お店で、オレンジ色のベストをきて動いている人たちは「義工」といって、ボランティアです。キリスト教の教会でもそうですが、中国でも信仰している人たちを中心としたボランティアが、こうした施設運営に協力していることが多いです。また、そうした人たちとのふれあいを楽しみにしている参拝者もいます。商売っ気があまりないからこそ、気分を新たにしてまた頑張ろうという気になるのだそうです。

参拝のあとは、久しぶりに徐匯区濱江地区を散歩してみました。黄浦江のそばにある竜華寺エリアは、虹橋空港よりもさらに古い旧竜華空港があり、以前は使われなくなった滑走路もあったのですが、今はもうありません。そのかわり、ウオーターフロントとして整備されていて、ロッククライミングやスケートボードの練習場もあったりと市民の憩いの場所になっています。寺周辺も再開発中でした。ちょうど上海万博会場の対岸に位置します。


暫く歩いて行くと、廃線跡になり、その先には蒸気機関車が静態保存されています。じつはここに上海南駅があったんですね。2006年に今の南駅ができてから、名前は南浦駅に変わりましたが、黄浦江からの物流の拠点として、ここから瀘杭、瀘寧各線に貨物列車が運行されていました。ちょうど万博が開催された2010年頃から建設8145気機関車が保存されているというわけです。ちなみに、この蒸気機関車もかつては上海−杭州を走っていたもので、大陸的でとてもパワフルな印象です。


黄浦江は、船の往来がとても忙しい川です。沿岸に坐っていて、船の往来を眺めているだけでもぜんぜん飽きません。時折、びっくりするような大きな貨物船が通過していくこともあります。とにかく、中国は大きくてダイナミックです。


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