
2月19日は春節の第1日目。そして、2015年の未年がいよいよスタートすることになります。宿泊している大理のホテルでは、ベッドサイドに山羊の人形がプレゼントされ、子供たちも大喜び。嬉しかったのは爆竹や花火の音が殆どなかったこと。上海ではさんざん悩まされていたのがウソのようです。

中国十大仏教名山の一つで、東南アジアでも著明な仏教聖地である鶏足山に行こうといくことになりました。大理市街地から70キロぐらいのところにあります。ただ、雲南の道は基本的に山道なので、70キロといってもグネグネ道で、時間が全然稼げません。しかも、春節連休で山を目指すクルマの多いこと。駐車場もいっぱいだったし、駐車場から山へ向かうシャトルバスも長蛇の列。一応国指定の4★観光地のようなので、こういう場所には行くべきではないですね。

ということで、急遽予定を変更して、鶏足山の向かい側にある名もなき山へ登ることになりました。結果的にはこれが正解で、素晴らしい眺めを堪能することができました。

中国の山には、大抵農民達が行き来する山道があり、さらに運がよければ石畳の古道にめぐりあったりします。今回は村にある田舎道をひたすら山の上へ。赤土でできた道は、まさに土を踏みしめる感じで登っていけました。都会育ちの子供も大喜び。山のてっぺんには小さな仏様が建っていました。


このあたりは土壁の木造の建物が中心。牛を飼っているところも多く、鶏が走り回っていました。仏教名山のすぐ麓だというのに、村で信仰されているのはキリスト教みたいで、立派な教会が建っていました。

春節には、大理の家々がそうだったように門に大きな線香を立てるのがこのあたりの習慣のようで、どの家々にもありました。

教会の庭では農民達がしゃべりを楽しんでいました。
クルマも殆ど走らないし、なんといっても空気が新鮮。


雲南の山々の標高が如何に高いかは、盆地の下にいても標高2000メートルあり、そこから望む雪を被った山々の荘厳な風景からも想像がつきます。4000メートル級の決して珍しくありません。

大理市街地へ戻るときに走った旧道、康盒公路からの景色はとても良かった。道路は落石や落木で決して走りやすい感じではなかったが、日頃見ることのできない山並みに感動しました。

ちなみに、至る所で山羊が飼われていて、山羊使いが道路を進んでいましたが、このあたりの山羊は黒色なのが特徴。山羊肉そものもは上海でも食べるため、どう違うのかが興味深いところです。
これほど景色が良い道路なのに、対向車はゼロ。前のクルマもゼロ。もったいなあと思いながら大理へ戻ったのでした。
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