
雲南大理州の秘湯巡り。
秘湯だからといって、いつでも温泉に入れるといったらそんな分けにはいきません。でも、今度きたら絶対入りたいと思う、そんな秘湯を、彝族の聖地巍宝山(標高2550メートル)の麓に見つけました。


春節期間中だったので、巍宝山は大変な人がいるかと思いきや、観光客は殆どおらず、地元彝族の人たちが登りに来ている程度でした。


大理からはクルマで2時間ほどのドライブでした。道路はまずまずですが、アップダウンが激しいので注意が必要です。
これがまた素晴らしい聖地で、身も心も洗われるような山でした。娘も上まで踏破できました。今回の雲南の旅では、山登りは2回目です。
今回は残念ながら中国の国の文化財になっている長春洞は修繕中で見学できず、また次回ですね。
この巍宝山の麓に、じつは隠れた秘湯があるということは、地元の人から聞いていました。ただ、どこに有るか分からない。さんざん聞き倒して見つけたのがこの温泉でした。

源泉は1箇所だけで、温度は50℃。地元の人によると、その昔、このあたりを治めていた南詔国の王様が母親のために温泉を見つけ出し、その後は王妃と王様両方がそれぞれの風呂をつくり、それが現在にまで残っているという雲南省の文化財となっている温泉であることをしりました。1400年の歴史があるそうです。

ただ、お湯の量が少ないので、前日に予約をしないと入れない温泉ということで、湯守の人の電話番号をもらい、次回チャレンジすることにしました。

立派な岩で作られた浴槽のすぐ上にお湯を貯めるところがあります。この日は、ちょうど前の人がお湯を全部使ってしまったあとで、殆どお湯が残っていませんでしたが、真っ白な湯ノ花が小ぶりついた源泉は見せてもらえました。湧出量が少ないようです。
浴室の建物の中は、半露天風呂式で、3つの部屋に区切られていました。お湯はアルカリ性で、皮膚によいといわれているそうです。少量だったら飲泉も可能ということでした。
しかし、雲南には貴重な温泉が残っていますね。どれも山の中の非常に見つけにくいところにありますが、地元の人の話を聞くと、とても由緒あるものばかりです。
団体旅行では分からない中国旅の魅力。それはまだまだ未開の場所がたくさん有ることに尽きるのではないでしょうか。まさに秘境中の秘境でした。
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