2015年04月05日

60年の歴史を感じさせる蘇武湯(奈良橿原今井町の銭湯)

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 日本の銭湯の文化はすごいと思います。もちろん、中国にもありますが、中国で銭湯(公衆浴場)に入るのはちょっと勇気がいます。なんせ、衛生に対する考え方が根本的に違うわけですから、そこがネックです。その点、日本なら安心です。

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 重要伝統建築保存地区として有名な、町屋がならぶ奈良橿原今井町の、八木西口駅側の入り口に蘇武橋という飛鳥川を跨ぐ橋があり、そのすぐ近くに60年の歴史をもつ銭湯、蘇武湯があります。なんせ、夕方からしか営業しないので、今井町に散策にこられても気がつかないかもしれません。ただ、建物の後ろに大きな煙突がありますので、ここが銭湯だというのには気づくと思います。

 ただ、はじめての場合は入るのに勇気がいるかもしれません。なんか物見遊山では入らないでねといった風格も感じてしまいます。(笑)

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 下駄箱があって、さらに男女の脱衣場を跨ぐように番台があって、いかにも歴史を感じる作りは、銭湯としてはいまやとても貴重だと思います。

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 浴室の中は意外と広く、浴槽も電気風呂や気泡・ジェット風呂、麦飯石風呂など結構充実しています。なにかタイムスリップしたような感じがします。建物は古いですが、お風呂はすごく清潔感がありました。浴槽の壁には期待していた富士山はありませんでしたが。

 銭湯ですので、お湯はちょっと熱め。だけど、広々とした空間が気持ちよく、これは家のお風呂では体験できません。

 内風呂がすっかりと普及してしまったが現在、銭湯に入るチャンスは滅多にないかもしれませんが、温泉旅館やスーパー銭湯にはない、銭湯本来の魅力一杯の蘇武湯。地元のよもやま話を聞くのには、銭湯はもってこいですし、ぜひ若い世代にも体験していただきたい立派な施設だと思いました。

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【データ】蘇武湯
住所:奈良県橿原市今井町1-4-12
電話:0744-22-5084
営業時間:17時〜21時半ぐらまでらしい (私が行った日も結構早く店じまいしてしまいました)

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 日本の温泉
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