2015年04月27日

都会のオアシス、奈良橿原今井町の暮らし

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 4月27日〜5月1日までは奈良に戻っています。ご近所から「お帰り」と言ってもらえると、なんかホッとします。さっそく自宅に着くやいなやタケノコをいただきました。

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 人口2,400万人の上海の雑踏に生活していると、ふと静けさを求めたくなるのものです。上海でずっといると疲れてしまう人が多いのも、精神的に病んでしまう人が多いのも、そもそも上海の「陽」があまりにも強すぎてしまうからではないかとも思うこともあります。奈良県橿原市も奈良県下で比較的大きい市といっても人口は12万人ですからね。規模の違いは歴然です。

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 そんなとき、自分自身の体にあった陰陽のバランスを整える場所があってもいいのではないかと思っていました。いまのところ、中国国内なら中国浙江省の安吉の山中がそうだし、日本だったら奈良橿原の今井町がそれにあたります。移動が苦にならなければ、全く性質の異なった街で、異なった生活を楽しむのもまた良いかもしれません。

 観光で、今井町に散策に来られる方は結構おられますが、滞在してみるとか、住んでみるという人はあまりいないように思います。でも、朝昼夜で街の表情は変わりますし、街のニオイも違ったりします。

 とくに、夕方に街を歩くと、西日が木の建物を照らし、独特の香りを感じるんですよね。これは私の上海人妻が言っていました。だから夕方の散歩が大好きなのだそうです。

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 通りに面している書斎に坐っていると、散歩する人やご近所さんの声も聞こえてくる。そういう風景を眺めるのもまたいいものです。遠くには、電車が走る音も聞こえてくる。
 
 考えてみれば、大都会が通勤ラッシュの時間帯でも、ここ今井町では何もなかったように静かに時間が過ぎ去っています。この町が最盛期だったころは、町をぐるりと堀が巡っていて、外からも隔絶されていました。そういうことを思い巡らせると、今にも豪商の町人達の声が聞こえてきそうです。

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 日がすっかり暮れると、今度はお風呂屋さんに行きたくなる。(参考情報
 上海にも極楽湯やらハード面ではしっかりしたスーパー銭湯があるけど、中に入ってくる人は中国人。日本で銭湯に入るのとはやっぱり感覚が違うんですよね。ハードができても、まだまだ文化は育たない。これが今の上海の現状なのです。
 ここ今井町で60年の歴史をもつ「蘇武湯」は、麦飯石のお風呂だけど、上海から戻ってきたときは必ず行きます。(^_^) お風呂好きには本当にたまらない。

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 きっと今井町にずっと住んでいるとなんでもない日常の光景なんだけど、こうやって外から来たもの、さらに妻のように海外からきたものからすると、その魅力はありすぎてとても書き切れない。
 昔のモノを単に残すということなら中国でもやっていますが、中に人々の日常が残っているというのはなかなかありません。ましてや、そう言う環境の中に、自分自身が生活するなんて中国でもとても難しい。

 私にとって、上海があるからこそ今井町の魅力が感じることができるわけだし、逆に今井町にいるから、また上海に戻りたくなってしまう。そういう風に相対的に捉えることができるきっかけになればいいなと思っています。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 奈良橿原市今井町の魅力
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