2016年04月01日

2015年の上海のPM2.5値平均値は前年比でやや上昇、PM10は減少傾向

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(4月1日のキリの上海)

 2015年度の上海市の環境汚染に関する数値が色々と出そろってきました。ネットからも閲覧できて、上海環境等からダウンロードできます。

 まず、一番気になるPM2.5 値。2015年度の上海市平均PM2.5値は53㎍/㎥で、前年比1.9%の上昇でした。2013年比では14.5%の下落ですが、残念ながら前年比では減りませんでした。また二酸化窒素も46㎍/㎥で、2014年比で2.2%の上昇でした。車台数の増加とも関係があり、市の中心部に向かうほど二酸化窒素は高くなる傾向です。また上海市におけるPM2.5の分布は、内陸にいけば行くほど高くなり、東側では低くなる傾向になります。これは風向きの影響が大きいことが裏付けられています。やはり、崇明島や浦東新区の海側など、上海市の東側ではPM2.5値は少なくなりました。確かに、重度汚染日に崇明島までいくと、体感的にもかなりマシです。

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(上海崇明島)

 一方で、PM10は69㎍/㎥、二酸化硫黄は17㎍/㎥で、前年比でそれぞれ5.6%、2.8%の減少でした。このうちPM10が2級基準をクリア出来たのは観測以来はじめてで、二酸化硫黄に関しては2年連続1級基準をクリア出来たので、改善がみられたみたいですね。

 最近、上海の路線バスも電動式が増えていますし、クルマもかなりの割合でEVやPHVを見かけます。また、新エネルギー車に関しての上海ナンバープレート取得に関する優遇政策も継続中です。

 まだまだこれから改善していかなくてはいけませんが、着実に一定の改善が見られたことは喜ばしいことだと思います。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 上海の大気汚染状況
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