
4月30日〜5月3日まで浙江省麗水に行きました。
麗水って、とても美しい響きの地名だと思いました。その地名通り、水のとても豊かなエリアでもあります。

高速鉄道と在来線の麗水駅前路線バスターミナルから、バスにゆられること1時間ほどで利山村に到着します。といっても、バス停からは村までは山道を上らないといけないので、民宿の人にお願いして迎えに来てもらいました。
利山村は浙江省でも数少ない少数民族(畲族)の村で、独自の文化を残しているのが特徴。

もともと非常に交通が不便な山奥で、木造の建物も老朽化していたので、そうした建物を村全体でキレイに建て替え、さらに現金収入を得るために民宿(農家楽)を中心とした観光に力を入れているのが特徴です。もちろん、外国人も宿泊可能です。

以前は、田んぼだったエリアには、蓮を植え、そこには鯉の仲間でもある田魚も養殖されていました。地元料理では、カリカリと鱗と一緒に食べるこの田魚は、なかなか美味しかったです。

蓮の花の時期には、利山村には大勢の観光客がやってきます。有機栽培の畑も設置され、都会から来た観光客に獲れたての野菜を食べてもらうことも可能です。

中国の山中には、どこにも小さな村がたくさん有ります。よくぞこんな自然環境の厳しいところに!とびっくりすることも。かつて、戦乱が多かった時代、こうした山々に暮らすことが、生活の安全をもたらしたことなのでしょう。こういった村々へは、昔から残る「古道」と呼ばれる石畳の道がつけられていて、ちょっとしたハイキングコースにもなっています。

古道を辿って、峠の上に到着すると、浙江省の山々がとても美しく、スカッとした気分になります。中国にはまだまだ深い自然が残っています。
地元の人に、日本のような猪や鹿の被害はないのか?と聞いたら、そうした動物は更に山奥にいるそうで、この程度なら農民達の生活に干渉しないのだそうです。それほど中国の山は奥深いのです。
山の中にある古い村は、どこもすごく味があります。とくに、科挙に及第したような優秀な人材を輩出した村には、その功績をたたえる記念碑なども残されています。

とはいえ、交通の問題で頭が痛いのは事実。そこで、電気自動車の導入でカーシェアが図られています。予めICカードをネットで登録しておき、村の入り口にある電気自動車を使って街まで行くという仕組みです。実は、鉄道の麗水駅にもカーシェアのステーションが作られていて、そこで乗り捨てることができます。一回の充電で180キロほど走れるそうで、観光でもそこそこ使えそうですね。
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