
なんかもう2ヶ月前のネタを書いておりますが〜。
3月22日、日本に戻ったついでに、ちょっくら高取城址へ行ってきました。
奈良県橿原今井町の我が家からもこんなに近いところに、とんでもない山城があったことにびっくりしました。
以前、上海人の妻が登ってきて「良かった!」と教えてくれ、奈良県人の私が一度もいったことなく、今回ついに実現しました。

折しも、高取城の麓にある土佐街道沿いでは、「町屋の雛めぐり」をやっていて、昔の城下町に彩りを添えています。
日本名城100選にも選ばれ、日本三大山城の一つらしい。資料によると、日本三大山城は大和高取城、備中松山城、美濃岩村城を指し、高取城は麓から本丸までの高低差が390メートルもあり、海抜は583メートル。まさに難攻不落だったそうですが、明治のはじめごろまで城郭が残っていたとのこと。
小学生低学年の子供でも十分に登れる山城です。本来は、桜を楽しみに登ったのですが、ちょっと早すぎ。やはり4月にならないとムリですね。
ルートはいろいろ有りますが、個人的には壺阪寺経由から登るより、高取川にそって上子島砂防公園を経由して登っていくルートがお薦め。登る前に、高取町観光案内所「夢創館」に寄って、高取城の地図などの情報を手に入れることができます。
コースには若干起伏がありますが、下から順番に城郭が見えてくるので、山城にきた実感が出て来ます。

途中、猿石があります。飛鳥時代に作品だそうですが、石垣を作るときに明日香村から運ばれてきたそうです。これが、なかなか良い味を出しています。薄暗い森のなかでみてみると、なんか今にでも動き出しそうな感じです。上海人の親戚も、「これは見る価値がある!」と絶賛していました。
いくつか、絶景の写真スポットがありますが、国見櫓あたりからみる大和盆地は素晴らしい。天気がよければ瀬戸内海まで見渡せるそうですが、この日も大阪阿倍野のハルカスまで見ることができました。
大手門から、二ノ丸跡、そして本丸跡へと入ってくると、その城壁の高さに圧倒されます。明治20年ごろまでお城がちゃんと残っていたというのですから、残念な話ですね。

高取山の標高は583.3m。本丸からの景色もまた素晴らしく、関西のマッターホルンと呼ばれている高見山や大峰山の山並みも目の前に広がります。本当に素晴らしい場所に築城されたお城だと実感しました。


さて、下りですが、壺阪寺経由でおりました。途中、五百羅漢と呼ばれる岩山に無数に彫られた石像群をみることができます。16世紀末頃の作品といわれています。これは必見です。

ただ、壺阪寺から麓にでるルートを間違えてしまい、本来のハイキングコースではなく、車道を走る羽目に。これは結構きついので、ハイキングコースをたどるか、元来たルートをおりる方が無難かも知れません。
奈良県は地域によって様々なカラーがあります。観光客の皆さんは東大寺とか奈良公園のある北側に行かれる方が多いですが、近鉄西大寺から南のエリアもいろいろ楽しみがあります。
大阪・京都・名古屋からのアクセスもよく、ぜひ一度足を運んでいただきたいと思います。
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