
中国の旅の最大の楽しみ。それはやはり食でしょう。
夕方に村の中で明るくて賑やかな場所があれば、間違いなく食堂。思わず足を踏み入れたくなります。

日本では「中国=食が危険」と思い込まれているようですが、農家料理は違います。だって、庭先で採れた、農民達も食べる食材を使って料理するわけですから。豆腐なんかもスーパーでかわずに自分で作ってしまう人も多いです。基本的にどの料理もシンプルで、素材の味を活かした食べ物が多いです。地元の伝統食は、中医学の食養生にも繋がるヒントが沢山あります。

衢州エリア、とくに廿八都の古鎮の名物は何と言っても豆腐。老舗の豆腐店もあり、豆腐好きの私にはたまりませんでした。

鉄板焼きの豆腐の美味しかった。豆腐の上に載せるトッピングの唐辛子が絶妙ですね。見た目にもキレイですし。

巷ではおそらく激辛であろう豆腐煮込みがありました。椎茸と一緒に煮詰めていましたが、さすがにこれは食べられなかった。
この辺りは辛いモノが本当に好きなようです。

古鎮では、道ばたで豆腐干を作っていました。上海でも豆腐干はよく食べるのですが、作っているのをみたのは初めて。なんと、松の葉で薫製にするのでした。

ここの代表料理は「豆腐煲」。中国式の湯豆腐とでも言うのでしょうか。日本では昆布だしなどで湯豆腐を作りますが、こちらでは豚骨ベースです。(笑)でも、豚骨スープと苦汁の苦みをちょっと感じる豆腐とのマッチがなかなか良かったです。店によって色々なバリエーションがありますので、その違いを楽しむのも良いかもしれません。

上海エリアでは豚の餌ともなってしまう「おから」ですが、こちらではちゃんと料理になっていました。本場の中華料理でもしっかりと「おから」を食べることに感動。しかもご飯とよくあいました。

また、ワンタンも有名。「燕丸ワンタン」といいます。しかし、上海のワンタンとはちょっと違っていて、こちらはどちらかというと福建エリアの影響を受けているようで、小ぶりのワンタンで、皮はかなり薄いです。ここの特徴は、豚肉に微塵切りにした山芋をいれること。さすが、山芋の産地ですね。シャキシャキ感が美味しかったです。

麺類は普通の麺もありましたが、主流は米粉で作った「粉」です。しっかりとした食感と、具だくさんが良かったです。スープタイプと炒めるタイプとで選択できます。
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