
今年の清明節、連休の4月2日〜4日4日は中国江南エリアも結構良い天気になり、絶好の墓参り日和になりました。
墓参りだけで江蘇省に出掛けるのも勿体ないので、今回は近くの常熟に2泊することにしました。

日曜日の診察を終え、連休初日の渋滞を避けて夜に移動、上海市内は内環状線で多少渋滞がありましたが、そのあとは順調で、夜9時前にはホテルに到着。夜の街散策を楽しみました。
常熟市というと上海市と比較したら小さな街、日本で言うと地方都市ですが、それでも人口は100万人以上。中国にはこんな街がゴロゴロありますから、如何に巨大なクニであるか実感できます。
夜になっても、常熟の歩行者天国には若者が溢れていました。高齢者ばかりの日本とは、根本的に活力が違いますよね。この活気は、夜の10時頃まで続いていました。


常熟の中心部には、方塔というシンボル的な寺院の塔があり、城壁の名残も残っています。
方塔は見事な造形美で、国の文化財に指定されている国宝級の建物です。1130年に建てられ、その後幾度か修理されていますが、中国国内でも数少ない木造煉瓦造りの塔で、一見する価値はあります。近くの桜はちょうど満開で、とても美しかったです。
方塔のまわりは、古い町並みが残されていて、毎回どこも同じようなホテルのバイキングに食傷気味な私は、旧市街で麺類とワンタンを頂くも、これがとても美味しかったです。面スープが上海の透明系と違って、醤油もはいった比較的味が確りとしているタイプ。様々なトッピングがこれまた美味しかったです。


常熟には、街の中心部に虞山という山があります。てっきり丘程度のものかとタカをくくっていたら、これが結構広くて子連れだとしっかりと1日歩きます。それでも全部のコースは回れませんでしたから。

ちょうど清明節ということで、市民が山の頂上付近にあるお墓をお参りしていましたが、中国では街の中の山というとお墓が建てられることが多く、たくさんの市民が登っていました。天気がよく、登ると汗ばむような陽気でした。
頂上までいくと、眼下には尚湖の風景が広がり、黄色の菜の花の色彩が眼を楽しませてくれます。
「江南の春」とは本当に良いものです。
街の生活に、山がすぐ近くにあるのは良いですね。
夜は、常熟でも有名な老舗の店「王四酒家」に行きました。1887年創業、宋慶齢や宋美齢一行も訪れたという有名店。

歴史を語ることができる資料室も整備されていて、有名人がたくさん書を残しています。また、有名料理の由来なども紹介されていました。
こういう老舗には様々な名物料理や伝統料理が残っています。特にお薦めなのが、「叫花鶏」。この店にきた人は、ほぼ全てひとが注文しているぐらい有名な料理。ただ、残念なのが鶏肉。もう少し肉質に拘ったら、少なくとも地鶏ぐらいを使ったらもっと美味しいのにと思いました。


その他、氷糖葫芦もここの名物料理。今や、江蘇省の名物料理の一つにも登録されていますが、外はカリカリで、中はラードで作った餡が使われています。すぐ売り切れるので、早めに賞味してみてください。
また、この辺りでは黒っぽいもち米、「血糯米」も有名。

中国の食文化、その地域で特色あるものが続々出て来て、我々旅人を飽きさせません。
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