2017年04月04日

恒例の清明節墓参り

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 うちの義父は上海人なのですが、義母は無錫出身なので、毎年この時期になると義父母を連れてお墓参りに出掛けます。上海からだとクルマを運転して2時間半程度の距離。

 上海から我々が行くということになると、無錫の親戚たちもみんなあつまり大歓迎。毎回墓参りのあとは、恒例の賑やかな食事会になります。

 今年は4月4日は清明節ということもあり、常熟で山歩きをしたあと、無錫郊外によって祖義母の墓参りに親戚一同で出掛けました。ここも近くに山があり、相変わらずお参りする人でクルマは大渋滞。ご先祖様を大切にする伝統は、今もしっかりと残っています。

 義母一族は、農民出身なのですが、みんな色々な商売も手がけていて、金銭的にはすごく豊かになっています。乗っているクルマも、みんな輸入車。レクサスからベンツ、アウディー、BMWまでずらりを並びます。で、中国国産の日本車に乗っているのは、私だけでした。(笑)

 日本のマスコミでは、中国経済の崩壊とか、なんかあまり良いニュースは報道されていませんが、庶民の生活は年々よくなっています。親戚もある度に豊かになってきているのがわかりますし、今年は訪日旅行も済ませたばかり。沖縄にいって、OUTLETで1日買い物していたそうです。

 今年は、彼らもスッポンの養殖を始めるとか。

 人口の多い中国ですので、デカイ墓地は土地の浪費になるとして、規制がかかっています。そのため、非常にコンパクトな墓地なのですが、墓石には遺影が掲げてあったり、墓石の裏には生い立ちの紹介が書かれていたり、色々工夫されています。

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 一昔前の墓地になると、花壇のまわりにタイルサイズの名前が書かれていて、それが貼り付けてあるだけのところもありました。墓地にはお坊さんもいないし、お経をあげる人もいません。ましてや戒名とかもなく、非常にシンプルな印象を受けます。

 中国式のお墓参りのやり方は紙のお金などを燃やすいつもの方法。この時期、あちこちで燃やすので、墓地は結構煙たくなります。そのあと、お花を供えて終わります。

 そのあと、近くで農業を営んでいる親戚のお宅にお邪魔して食事会。

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 10人テーブルが3つもでるぐらいですから、とても賑やかです。

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 さまざまな地元料理が美味しかったのですが、決め手は今や貴重な魚となっている刀魚で作ったワンタン。魚肉をワンタンの中身に使うことは、上海エリアでも見かけます。

 しかし、この時期の中国江南地方の農村風景はいいですね。

 冬に訪れたときは、寒々としたモノトーンの景色に、冬の厳しさを感じ、さっさと上海に戻りたくなるのですが、春先になると途端にカラフルになり、生命力を感じるようになります。春の陽気に身体を任せて、もっと滞在したい気分にもなります。

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 残念ながら、この日は連休の最終日なので、あまりゆっくりすると渋滞に呑み込まれるため、早めに退散しましたが、我が家も素晴らしい春を体験できました。

 上海で花見をするのも結構ですが、やはり菜の花や桃の花が美しい、この時期の江南の農村風景は、ぜひ楽しみたいところです。

日本行きのスケジュールはこちらからどうぞ。
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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 上海生活情報
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