
上海ではもうすっかりマイカーが当たり前になり、クルマが人々の足になっているのですが、クルマ社会に欠かせないのが駐車場。有料駐車場といえば、駐車券を取って、出口でお金を払うというのが一般的ですが、今の上海はそのレベルを飛び越え、凄いことになっていますね。
今や、中国では自動車のナンバーを自動的に読み取る技術は十分に活用されていて、駐車券がなくなった駐車場も多いですね。支払いの時にICカードなど電子マネーを使えば、確かに現金なしで支払いは完了できます。ただ、これだったら普通ですよね。
まず、上海浦東空港の第2ターミナルの駐車場。ここではETCを使った駐車料金の支払いが実現しています。高速道路の料金所を通り抜けるのと同じ要領で料金の支払いが出来てしまうので、一番シンプル。とくに、海外から戻ってくるときは、人民元をたくさん持っていないこともあるので、ETCで決済してもらえたら便利です。現金レーンは行列していても、ETCは空いていることが多いです。
そして、今日上海浦東金橋の某ショッピングセンターで体験したのは、スマホのAPPを使った支払い。
駐車場に入ると、クルマのナンバーは自動的に読み取られます。
駐車場に大きなQRコードが掲示してあり、そこからショッピングモールのAPPに入り、APPに自分のクルマのナンバーを入力し、すると駐車時間が計算されて、アリペイから支払いを予め済ませます。そして30分以内に駐車場からでると、自動的にゲートが開くいう仕組みです。



これだったら出口で小銭を出したり、おつりをもらったりすることがないので、スマートに駐車場から出られますよね。
この方式にはちょっと感動しました。
駐車場には、空いているかどうかを示すライトが天井に設置されていて、遠くからでも空きスペースがよく分かります。この仕組みも、日本に欲しいですね。

基本的に、どこでも人やクルマでいっぱいになる上海だから、なんでも簡略化しないといけない。日本みたいに人不足が原因で機械化が進むのではなく、大勢の人がスムーズに目的を果たせるようにすることは、いまの中国で最重要課題。しかもシステムを導入することで儲かるから、多くの人が知恵を絞るのだと思います。
最近、日本に戻って感じるのは、確かにSUICAを使えるところは増えていますが、いまだにポイントカードとかも変わらないし、相変わらず個人商店では現金をジャラジャラポケットに入れての外出。20年前の日本は中国と比較してもそこそこ進化していたのに、今その当時とあまり大きな変化がないのが、なんとも残念に思えます。スマホが登場してきてから特に、日本の遅れが目立つように感じますが、どうでしょうか?
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