
近畿のマッターホルンと呼ばれ、すらりとした形が印象的な東吉野村の山、高見山(標高1,249m)。
我が家のある橿原今井町の近くに神武天皇陵がありますが、この高見山も神武天皇と関係があるようで、頂上に高角神社があることからも山岳信仰の山でもあります。その美しいシルエットは、榛原あたりからもしっかりと見えたりします。私の上海人の友人が、家から見える高見山に憧れて、古民家を買ってしまいました。
この高見山ですが、樹氷や紅葉の時期に登山する人は多いですが、夏に登るという人はあまり耳にしません。これが今回行ってみて、意外と良かったので、記録しておきます。

今回は小学3年生の娘を連れて登ってきました。今回のルートは、高見山登山口バス停から旧伊勢南街道を経由して、小峠から頂上をめざすルート。駐車場がないので、他のクルマに邪魔ならないように駐車するようにという看板が出ていました。
午前11時に出発して午後16時の下山だったので、約5時間の行程。もちろん、大人だけだったら、もう少し早くいけると思います。
子どもにとっても高度をあげるにつれて樹木の表情が変わってくるので楽しく感じたようです。
夏休みとはいえ、平日だったからか、この時期の高見山は誰一人すれ違うことのない貸しきり状態の山行でした。

登山を始めてからしばらくは、旧伊勢南街道の石畳の道を歩きます。江戸時代は紀州藩の参勤交代にも使われたそうですが、木陰になるのし、石のおかげで歩きやすかったです。当時は、塩や農作物、海産物交易の市が出たほどなので、賑わっていたことなのでしょう。ただ、当時からこの高見山付近は難所だったそうです。

天気もまずまずで、高見山の頂上からは奈良の山々が最高でした。

そして、稜線に出たときの涼しさ。
標高2,000mもない山なのに、まさかここまで涼しくなるとはちょっとびっくりです。
下界との温度差を非常に感じました。

しかも夜は東吉野村に宿泊しましたが、クーラーどころか、少し肌寒いぐらいの気温でした。近鉄大阪線の榛原駅からたった20分の距離なのに、この違いは大きかったです。

高見山の頂上では、様々な蝶が乱舞していて、これも美しかったです。

これほど街から近いところに大自然を楽しめる山があるのはとても魅力的です。クルマ移動の時間も少なく済みます。付近にも、東吉野村のたかすみ温泉、やはた温泉、少し足を伸ばすと宇陀市のあきのの湯までいけます。
ただ、いくつか注意点も。
この山は、登山口に蛇口から沢の水が出ていましたが、それ以外は途中に給水箇所が全くないので、水対策はきっちりとする必要があります。途中看板がありましたが、どうやら平成27年9月にクマが目撃されているとのこと。そして、入山時は、登山届を忘れずに。高見山登山口にあります。


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