今日は朝から1時間ほど水泳をして、原稿の執筆に励む。マンション内の温水プールがOPENしてから、水泳に行くことがすっかりと楽しみになってしまいました。
我が家の隣の内装工事がすごい音なので、私はノートパソコンを片手に自宅の各部屋をウロウロ。まったく、この内装工事のおかげで、仕事の効率が50%はダウン。本当は、どっかに飛び出して仕事をしたいのだけど、資料が自宅においてあるので仕方ない。連日催促がきている中医学の専門書翻訳のチェックと、当サイトの原稿、さらにもうすぐ始まる講演会の準備などをしているうちに、あっという間に午後に。
明日から連休という今日の夕方は、まったくのプライベート。病院の当直明けの彼女と待ち合わせ。
実は、日常ちょっとフォーマルな場所でも着ていけるような旗袍を作ろう、ということになって、その生地選びと仕立てに行くことを約束していました。最近、若い女性の間でも旗袍など伝統的な中国式の着物がちょっとしたブーム。日本でも和式が流行しているそうですが、こちら上海でも徐々に伝統的なものが見直されています。しかも、旗袍は大陸の中国人女性の体形に非常に似合う!!
まずは、生地選び。シルク地の生地は、市内各所に売られていますが、彼女が選んだのはおなじみ「真絲大王」。仕立て屋さんに置いてある生地よりは、生地の種類が豊富なのが魅力だとか。淮海路にも分店があり、何より老舗で品質が安定しているのがいいそうです。
旗袍を作る、というのにはいろいろ流儀があるようで、例えばどういう目的で旗袍をつくるのか、それによっていろいろ色使いや模様などにも気を使わないといけないらしい。ちょっと前の世代の上海人、たとえば彼女の祖父母の時代になると、日常生活でも旗袍を着ていた人が多いぐらいで、知っている人が多いからこそ模様の選び方には気を遣うといっていました。そういえば、日本の着物もそうですよね。例えば、結婚式の花嫁が着る旗袍は赤を基調に、鮮烈な存在感を示すような旗袍を選ぶようです。
値段はいろいろあり、1メートル90元前後から、300元前後まで。しかし、たくさんあるようで意外と使えそうな模様の種類が少ない。
あらかじめ仕立て屋さんに生地の長さを聞いておいて、買うといいと思います。彼女の場合は、1.5メートルほどで良いとか。また、旗袍のふちに使う生地も選びます。こちらは、メインの生地の模様に合わせて、その模様の中で使われている色を選択するのが定石です。
さて、ご存知のように、旗袍を作るのには、かなりの技術が必要で、体にフィットさせるのは難しい。で、どこで作るか、ということが問題となるのですが、彼女は先に淮海路周辺をウロウロしていて、自分の好みにあった旗袍を作ってくれそうな店を見つけていました。
淮海路の南側から入る茂名南路周辺には、私は日ごろあまり注意していなかったのですが、ずらっと旗袍を作ってくれる店が並んでいて、まさに旗袍街を形成しています。その中の一軒、「花嫁」という店に決定。いろいろ店をまわったなかで、一番親切に対応してくれたそうです。
今年は、結婚式が多いだけに、多くのカップルが仕立てにやってきていました。壁には上海でおなじみの美人アナウンサー、袁鳴さんの写真が。
仕立ての過程を観察していると、本当にいろいろな場所の寸法をとっていました。こりゃ、確かに体形が変わると旗袍は着れない。さらに模様の配置などが大切です。いかにもベテランというおばちゃんがテキパキと作業をすすめていました。中国の伝統にこだわった旗袍にすることに。下手な現代的アレンジをするよりも、これが一番確かで女性を美しく引き立てると思います。
店内を観察していると、男性用の伝統的な着物も仕立ててくれるのですね。(当然か…)もちろん、中山服もありましたが、もっとおしゃれで、一度着てみたいといようなものもありました。
よし、今度は私用にも一つ作ってみるか、ということで、1週間後の仕上がりが楽しみに店を後にしました。
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