それでも私は教務課にお願いして、中国人のクラスに入れてもらいました。初めは、中国人クラスはレベルが高いから成績が何点以上必要とか、いろいろと何癖をつけてきたのですが、最終的にそれらがクリアできていることが分かると、移籍は許してもらえました。もちろん、留学生クラスには戻れないという条件付きで。
なんせ、中国人クラスは試験が非常に過酷でしたが、今となってはいい思い出です。その後の大学院へ繋げるための語学力を鍛えられたのも、この中国人クラスで生存できたことと大きく関係があると思います。
こうした移籍は、前例がないことでもあり、さらに学年で唯一の中国人クラスの日本人留学生でもあったので、当初はいろいろ目立ってしまいましたが、でも結果的には良かったです。今の私の妻も、じつはこの当時に知り合ってはいました。(もちろん、結婚するとは思いもしませんでしたが。)
中国人クラスでは、3年生になると上海中医薬大学内の付属病院内医学院に属します。私は、竜華医学院所属となり、その当時、浦西にあったキャンパスのとなりにあった竜華医院によく通いました。多くの「老中医」との出会いも、これが貴重なチャンスになりました。空き時間を利用して、よく外来のお手伝いにいったものです。そうした中で知り合うことができたのが、私の師匠でもある腎臓内科の陳以平教授とつながっていきます。そして、今回はこの竜華医学院の仲間達が10年ぶりに集まろうということになり、今回のオフィシャルな同窓会が実現したわけです。
当時のうちのクラスのリーダーたちは、今や竜華病院の中核となる存在です。みんなれっきとした共産党員。成績優秀な学生は、その当時もこぞって党員の資格をとり、将来昇進するための準備をしていたのを憶えていますが、確かに頭の切れる学生ばかりだったように思います。ちなみに、うちの妻はそういったことには全然興味はなかったそうです。
今回は浦東の我が家からだと70キロほど離れている、上海松江区の上海之根雪浪湖リゾートで行われました。私はクルマで出かけましたが、G60高速道路の新浜インターからクルマで10分ほどのところでした。一応、「温泉」があるそうなのですが、中身は未確認。東南アジアのリゾート地をモデルにしたような作りになっている「そうです」。まあ、ここは上海ですから。。。


今や、うちのクラスメートたちも色々なところで活躍しています。成績トップだったのは、案の定、香港大学で教鞭を執っているようです。医師の道をやめて、商売などビジネスをしている人もいますが、今日来た40人のうち8割以上は今も中医学の医師として働いているようです。女性軍はみんなきれいになり、すっかりとお母さんになっている一方で、男性軍は確実にお腹が出ています。(^▽^)

私は午後から中医クリニックの診察が入っていたため、途中で抜け出すしかなかったのですが、美味しい地元の中華料理をつつきながら、楽しい一時を過ごすことができました。そして、記念に、今の私達の写真を入れたカップを作りました。しかし、その個人写真をみても女性陣は本当にだれか分からなくなっている。。。うちのクラスにこんなに美人がいたっけ??

嬉しかったのは、うちのクラスの担任の先生も駆けつけてくださいました。
挨拶でお元気な声を聞けて嬉しかったです。
ちなみに、中医系の医学部は、男女比率は圧倒的に女性のほうが多くなります。手に職をつけて、安定志向を求める女性にとっては、中医学は人気みたいです。
健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
中国で医療行為をするための2つの資格を更新しました。
【連絡】 ・8月19日(日)は東京でのTCMN15周年夏大会での発表のため、休診します。
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