朝起きて、市場を探索。中国での出張の楽しみは、やはり地元の人とのふれあい。アモイの人々は、非常に明るいのが嬉しいです。上海を出れば出るほど、上海という場所が、中国の他のエリアとよい意味でも悪い意味でも違うことを感じます。なぜ、日本人がこう上海にどんどんやってくるのだろう?
そういう私も上海に10年以上住んでいますが、上海以外にも中国にはもっとすばらしい、住みやすい、いやもっとビジネスにふさわしい都市がたくさんあります。これを声を大にして言いたい。
確かに、上海では日本語が使えてしまい、日本人がたくさんいるという安心感はありますが、上海はもはや「中国」という域を脱してしまって、ここだけで生活してしまうと、感覚が麻痺してしまいます。中国で初めて生活するなら、さらに留学でもするなら、今の上海はいまひとつお勧めではないです。
今日は、アモイから100キロほど離れたところにある福建省漳州市へいってきました。すごい田舎かと思えばそうでもなく、よくある中国の地方都市の規模の街です。
福建省というのは、もちろん言葉は違うし、街を歩く人たちの姿、形も違う。みんな小柄で、どちらかというと東南アジア系の東洋人が多いようなイメージです。建物の色合いも、江南地方の白黒の彩色から、こちらでは本当に色鮮やかな民家をよく見かけます。気候風土が人々の生活に与える影響というのははかりしれない。
福建省にももちろんさまざまな小吃がありますが、漳州市は麺が結構有名。ここの歴史などのうんちくを語りたくなりますが、ここではスペースがないので省略。
とにかく素朴な味でおいしかった。中国南方の小吃文化はそのまま台湾や香港に影響を与えているわけで、そういったルーツを見るのも楽しみのひとつです。ただ、ものすごーい田舎w期待していたので、正直言ってちょっとショックでした。
ご存知のように、アモイは島です。周囲を海に囲まれていて、沖の金門島はもう台湾です。 こういった住環境が、香港人・台湾人に人気があって、アモイの海の見えるエリアに別荘を買う人たちが多いのです。確かに、気候風土も香港・台湾に似ている。なにより、生活費が香港・台湾などどとはもちろん、上海などと比べてもずっと安いのが魅力でしょう。
ちなみにタクシー料金は初乗り8元(3キロ)で、韓国現代の車が使われています。そういえば、江西省の景徳鎮では日本車がタクシーに使われていましたが、最近、現代のタクシーが中国で大増殖しています。日本車もがんばれ!
アモイの魅力は、なんといっても海鮮が新鮮で安く、かつおいしい。これも上海の比にならない。上海では海鮮料理なんて食べる気もおこらないけど、アモイだったらもう食べたくなってしまうものです。
今日食べた魚の中で、絶品だったのが「うつぼ(中国語で虎鰻)」。清蒸であっさりと料理をしてもらいましたが、皮にはゼラチン質がいっぱいで、とろけるような白身です。生まれて初めてご馳走になりました。
街の様子も、中国の南国の風情がたっぷりでした。特に、香港や広州などで見かけるアーケード式の歩道が特徴的。夏の暑さをしのぐための、先人たちの知恵ですね。少し路地に入っていくと、鮮やかな色彩のお寺があったりして、散歩していても足取りが自然と軽くなりました。
でも、アモイの人は、どうしてこうみんな愛想がいいのだろう。。。
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