北京-上海がたったの88元。学生時代、妻が北京に旅行に行くときに利用したという1462次列車は、所要時間22時間もかけてコツコツ駅を停車しながら進む非冷房車でした。上海-昆山が未だに3.5元というのですから驚きです。上海の路線バス並の運賃です。
今でこそ、夜行などは冷房車が当たり前でしたが、私が初めて中国の鉄道を利用した10年ほど前は、上海地区にも普通に非冷房車が走っていました。「緑皮列車」といわれる緑色の列車です。でも、今ではその勇姿はほとんどみられなくなりました。その殆どが白色の空調列車です。
長距離の「緑皮列車」には、泥棒も沢山いたし、非冷房だから窓が開いているうえ、その窓からの盗難騒ぎも多かった。しかも、座席の下をゴソゴソしているな、と思ったら座席の下で寝ている人もいたことを覚えています。とにかく、「遅い・汚い・臭い」の3拍子がそろった列車でした。さらに、お湯は電気式ではなく、火で炊いていました。車両の端に釜があったのを覚えています。
折しも、2010年7月1日から時速350キロクラスの新幹線が開通し、中国の鉄道史が大きく塗り変わります。
今後、上海-北京の1462次列車は、空調列車に生まれ変わり、寝台もつくと言うことですから、快適になる一方、運賃も倍になるということです。最高時速は相変わらず時速120キロのまま。でも、倍になっても150元そこらで北京に行けるというのはすごい。
中国の鉄道フアンにも人気のあった1462次列車の車両は、今後は安徽省などの出稼ぎ労働者が多い路線に配属されるそうです。
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