2010年01月31日

お酒の飲み過ぎにはご注意を

 このシーズン、中国では忘年会の真っ只中です。
 私も週に何回か入っておりますが、皆さんはどうでしょうか?

 上海の地下鉄や街角でも汚物をよく見かけるようになりましたから、かなりつぶされている人が多いみたいですね。実は、中国人も本来は決してお酒の強い民族ではありません。50%はお酒を分解する酵素が不足しているといわれています。だから、臨床で見ている限り、肝臓を壊している人が結構多い。無理しているのです。

 そして、この時期厄介なのが、せっかく時間かけて漢方薬を使って体調を整えられた患者さんが、酒の飲み過ぎで一気に体調を壊されてしまうと言うケース。なんか、もったいないです。

 私が親しくしていただいている某大学病院の中医学の肝臓病の権威も、飲み会の時はほとんどお酒は飲みません。さらに糖質の過剰摂取を防ぐために、宴会ではご飯や麺類はまず食べない。

 お酒を飲めるようにするのも大切ですが、逆にどうやって飲まされないようにするか、というのもつきあいの技として我々は知っておかなくてはいけないかも。企業の総経理クラスの人をみても、全くお酒を飲めないのにバリバリ業績をあげている人もいます。やはり、そのあたりの要領をつかまないと体が持ちません。
 
 お酒の飲み過ぎが体に与える影響はご存じの通りです。最近の研究では、認知症やパーキンソン病も飲み過ぎと関係があるといわれています。飲み過ぎていいことは何もありません。ましてや、酔いつぶれてしまうのは論外です。

 よく質問を受けるのですが、じゃあ赤ワインとかなら体に良さそう。。。というのですが、例えば赤ワインが本当に血管に作用するには、大量のお酒(一説ではワイン1日1瓶半程度)を継続して数ヶ月ほど飲み続けなければならず、普通の人なら血管が柔らかくなっても、アル中になってしまいますね。

 なんでもかんでもやりすぎない。「中庸」の精神でがんばりたいです。

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「我が愛しの上海へU」-理想の中医学と漢方を求めて本日更新しました。電磁波と認知症です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類