2010年02月27日

就職活動

 元宵節前後して、出稼ぎ労働者たちが田舎から上海へ戻ってきているのがかなり実感できるようになってきました。上海の地下鉄ラッシュもいつもの雰囲気です。

 そして、彼らの仕事探しもまた本格化しているようです。

 昨日も、あるラーメン屋で打ち合わせをしていたら、前の席に坐った女性は求職に来られた方でした。その過程を見ていると、マネージャーらしき人が手短に面接をして、早速制服を受け取っていました。
 なんか、さっさと仕事が決まっています。

 同じ日、昼下がりの中途半端な時間、上海の繁華街を歩いていたら、いかにも地方からきたという出稼ぎの小姐グループが、日本料理屋の門をたたいていました。求人のポスターを見ていたので、間違いなく就職活動中なのだと思います。
 同郷たちのつながりが強い彼女らは、こうやってグループを組んで仕事を見つけ出すのでしょう。 

 近年、上海にやってくる出稼ぎ労働者の意識が変わってきたといいます。以前は、故郷に仕送りをして、いい家を建てるとかが夢で、上海に根付くことを考えていなかったのですが、最近では、上海に住み着くことを念頭に仕事を探す人が増えているそうです。成功した人たちでは、田舎から両親を上海へ呼び寄せている人も少なくありません。そんな背景もあり、今までのように製造業に多かった単純な作業から、サービス業に転換を試みる出稼ぎ労働者も増えているようです。

 深センを例にとっても、今年の春節以降当局の発表では100万人近い人手不足が発生しています。企業側では経済が回復してきたとはいえ、1300〜1500元という低すぎる月給与設定のためか、人が戻ってこないという現象が発生しています。わざわざ深センまで出てこなくても、地方都市に十分働き口があるというわけです。都市部では、人件費の上昇がますます続くでしょうね。

彼女は無事に仕事が決まったようで、おめでとう!


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類