人がどうあれ、盛り上がろうがなかろうが、イベントは会場にいった自分自身が楽しければまずは十分なわけで、上海に住む一市民として、世界の様子を知ることができるチャンスをいただけて、感謝しております。少なくとも、奈良の片田舎では体験できないですからね。
昨日、ざっと見渡すと会場内に無数ある映像用のプロジェクターは、パナソニックだったし、液晶テレビも日系メーカーのものが沢山使われていました。表面的に見る限り、間接的に潤っている日系企業も結構あるように思います。
でも、上海の万博会場の暑さ対策はこれからでしょう。
もちろん、水飲み場はたくさんありますし、街角扇風機もかなり設置されていました。地面から出てくるミスト状の気温を下げる装置も、昨日は早速稼働していました。5月1日の「都市未来館」の煙突温度計の最高気温は27℃で、正直言ってかなり暑かったです。酷暑の上海の夏をいかに乗り切るかが、大きな問題でしす。ここ数年の上海の夏の暑さは半端ではありません。そのわりには、広い会場で、太陽の光を遮るものがまだ十分ではありません。
夏のゲリラ夕立や雷にもどうやって対処するべきか、今後検討されるべきでしょう。ぜひ改良していただければ。
あと、気になったのは観客のゴミ。たとえば、園内にKFCなどのファーストフードもありますが、そういったゴミの再生や処理の問題はけっこう大変だと思います。ピザハットですら、店内で食べる場合も使い捨ての容器を使っていました。喫茶店でも使い捨ての食器を使っているところが多く、エコの時代に反しますよね。コンビニ弁当のゴミにしてもそうです。
ベストシティー実践区では、ゴミを減らしてより環境に優しい生活を各都市が訴えていただけに、もう少し工夫が欲しかった。
ドリンクスタンドは、100%コカコーラ社が独占していましたが、ミネラルウオーターがないことが多く、これも甘い清涼飲料水(付加価値がある?!)を買わせる作戦なのでしょうか。健康の理念からすると、やっぱりおかしい。
今回は指定日だったので、まだ一般の人はそれほど多くないと言えます。リハーサルのときも、よほど関心のある人しか行かないでしょう。しかし、これから職場や政府から無料チケットをもらった市民が押し寄せると思いますが、そのときがある意味正念場だと思います。
指定日で200元前後のチケットは普通の一般市民にとっては、少なくとも月収3000〜4000元程度の大部分の上海市民にとっては決して安いものではなく、配られる無料チケットを待っている人が沢山います。そのときに、いかに秩序だった会場運営ができるかが、ポイントになると思います。
万博は本来は人がくればいい、というだけの問題ではなく、異なった層の人たちが、いかに楽しめるかという点が問われます。少なくとも、中国のように格差の大きい社会の場合、大切な問題です。観客がイヤな気分にはなりたくないですから。
でも、逆に、それぞれの地方から来た人のカラー(ファッション)やお国柄が出ていて、観察している分には楽しかったです。
でも、意外とそうした問題は杞憂に終わってしまいそう。きっと杞憂に終わってしまうことを期待しておりますよ。
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