2009年09月08日

日本温泉学会

【9月8日まで日本です】

 今回の日本滞在の最大に目的は、東京で人に会う以外にも、群馬県みなかみ温泉での温泉学会に参加することだったのですが、そのときの写真をあげておきます。

 「温泉学会」というと、何をしている学会なの?とよく聞かれるのですが、日本の温泉を取り巻く環境がここ数年劇的に変化し、地方の疲弊による温泉街の凋落が深刻化している中、温泉問題を学識経験者や旅行・旅館関係者とともに討論し、見識を深めていく学会です。

 私も、草津大会から毎年参加させていただいています。この学会に出るときは発表できるよう日頃研究を続けているのですが、今回は中医学と温泉・浴療について報告させていただきました。

 中国伝統医学だけでなく、日本の湯治文化は、漢方とも深いつながりがあります。そのつながりを、今こそ振り返るべきではないかと私は思っています。健康増進のために、日本の資源の宝庫である温泉を上手に活用したいものです。単なるレジャーにとどめておいてしまうのはもったいない。

 それこそ、温泉宿での湯治に健康保険が使えたりすると、もっと温泉が盛んになると思うのですが、今のままでは日本の温泉文化が危ないです。それを強く感じました。

 年に1回、論文集も発行されています。前回、別府での私の報告も収録されていました。

 発表後、多くの関係者のみなさんと名刺交換ができました。これもまた何かの縁です。今後ともよろしくお願いします。
 
 

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学会誌、「温泉研究」
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類