上海の病院の外来でよく見かける風景です。
25歳〜30歳程度の上海人の男性患者で、よく母親と一緒に病院にくるのを見かけます。
問診をすると、質問に答えるのは患者本人ではなくて母親のほう。例えばこんなこともありました。患者さんはネクタイをした30歳の上海人のサラリーマンと付き添いの60歳前後の母親。
私:「お通じは毎日ありますか」
本人:「・・・・・」
母親:「毎日1回ありますが、ちょっと堅め、たまに便秘することも。だけど、胃腸が弱くて、下痢をしやすいです。。。。」
本人:「・・・・・」
そこから母親の猛スピーチがはじまります。この60歳前後の上海人のおばちゃんはしゃべりだしたら止まらず、本当に怖いです。
検査方法を説明しても、本人が理解を示さず、お母さんが熱心に聞いています。
上海ではこういった患者さんをよく見かけます。
それも若い男性患者に多い。もう成人しているのだから、説明は本人ができるはずだし、本人の体は本人の方がよく知っているだろうに。
中には、家族だけでなく、親戚一同で診察室に入ってきて、話を聞きにくることもあり、患者が来るたびに診察室の中は妙な熱気に包まれます。
プライバシー、中国語では「隐私」といわれますが、なにが「隐私」なのか分かっていない人も多いはず。
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