2007年01月30日

過保護?マザコン?上海でよく見る青年の姿

 今日は恩師の外来のお手伝い。

 上海の病院の外来でよく見かける風景です。

 25歳〜30歳程度の上海人の男性患者で、よく母親と一緒に病院にくるのを見かけます。

 問診をすると、質問に答えるのは患者本人ではなくて母親のほう。例えばこんなこともありました。患者さんはネクタイをした30歳の上海人のサラリーマンと付き添いの60歳前後の母親。

 私:「お通じは毎日ありますか」

 本人:「・・・・・」

 母親:「毎日1回ありますが、ちょっと堅め、たまに便秘することも。だけど、胃腸が弱くて、下痢をしやすいです。。。。」

 本人:「・・・・・」

 そこから母親の猛スピーチがはじまります。この60歳前後の上海人のおばちゃんはしゃべりだしたら止まらず、本当に怖いです。

 検査方法を説明しても、本人が理解を示さず、お母さんが熱心に聞いています。

 上海ではこういった患者さんをよく見かけます。

 それも若い男性患者に多い。もう成人しているのだから、説明は本人ができるはずだし、本人の体は本人の方がよく知っているだろうに。

 中には、家族だけでなく、親戚一同で診察室に入ってきて、話を聞きにくることもあり、患者が来るたびに診察室の中は妙な熱気に包まれます。

 プライバシー、中国語では「隐私」といわれますが、なにが「隐私」なのか分かっていない人も多いはず。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類