2007年03月30日

かゆーい、かゆーい

 いま、上海では春の遠雷がなっています。今晩あたり一降りしそうですね。

 実は、めったにないことだけど、湿疹が出てしまいました。

 原因はわかっています。直前に食べたパインナップルとマンゴーだと思います。旬だからといって、かなり勢いよく食べてしまったのが原因でしょう。みなさんも気をつけてください。とくにマンゴーは食べ過ぎると、吹き出物が出やすくなります。

 考えてみれば、春の旬のもので、アクが強いものが多いですね。タケノコなんかもそのなかまでしょう。

 しかし、かゆいこと、かゆいこと。耳のうらとか、皮膚が過敏なところに湿疹ができて、さわると余計に腫れてきてしまう。男性だったら「陰嚢」なんかも発症しやすい場所です。よく性病などと間違う人もありますが、診断を間違えると、治療法が180°変わってしまうので、注意が必要です。


 さて、そんなとき中医学ではどうするでしょうか。

 ステロイド軟膏なんかは使いません。私のよく使うやり方は、生薬を煎じて患部に塗りつける治療です。さっそく、自分の症状から処方を組んでみました。

 自分の体の状態は、よくわかります。体全体がすこしほてっていて、かゆみがある。かゆいところは赤くなっているところから、「血熱」と「風燥」が関連しているのは確かです。さらに、最近仕事が忙しく、ストレスがたまっていて、「肝鬱」の状態で、それが「血熱」を助長して、かゆみを増加させていることも考えられるでしょう。そんなシナリオを立てることを、中医学では「弁証論治」といいます。

 さっそく薬局にいって、自分の「弁証論治」からできた処方の生薬数種類を入手して、煎じました。一つは外用、一つは内服です。
 
 外用に関しては、煎じたものを瓶に詰めて逐一患部に塗るほか、煎じたガラはガーゼに包んで、写真のようにそのままお風呂に入れ込みます。

 不思議なもので、かゆみがウソのようになくなりました。あと数日しっかりと治療すれば、完全になくなるかと思います。

 生薬と言うと、効果が遅いように思われますが、実は即効性もあるのです。治療は早ければ早いほどよいのに決まっています。

オリジナルの薬草風呂


 注意:診断がわからないときは、すぐに最寄りの医者にかかってください。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類