2007年10月31日

さすが麺王国西安

 今日は、太陽がまだ上らない真っ暗の西安のホテルを6:30頃出発し、西安の親戚の行きつけの麺店に仕込みから同行させてもらいました。

 朝の西安は冷え込みます。

 彼の知り合いが麺店の店主とは心強い。大抵、中国のレストランは知り合いがいなければ、いくらお金を積んだとしても、厨房まで見せてもらえません。でも、今回は実現しました。

 感謝感激です!

 前日に、西安はサービスなどに問題があると書きましたが、しかし麺はなかなかです。正直いって、いままでの麺巡りのなかで、もっともおいしかったのがこの西安です。

 うどんに似た麺の歯ごたえ、香醋を聞かせた麺スープ、豚肉をしっかりと煮込んだ臊子といい、これまで四川省も含めた南方エリアのものとは比較できないなかなかハイレベルな麺が庶民の間で食べられています。

 
 

 

 西安エリアでの主食は米ではなく、あくまでも麺です。そのため、家庭でも手軽に麺が作られます。

 今回世話をしてくれた西安の私の親戚に話を聞いても、「飯?炊くのがめんどくさい」と言われてしまいました。米飯だったら、おかずを作ったりしなくてはならない、という考え方があるようで、麺だったらそれだけでちょっとしたトッピングをつけることで立派な主食となる、というわけです。

 というわけで、西安の地元料理はいかにもシンプルで、四川や広東とは比べものになりません。だからこそ、うまい麺が今も受け継られているのでしょう。

 今日は、これから妻の西安の親戚におじゃまして、家庭料理と麺について考察してきます。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類