2009年04月05日

お通夜

 今日、日本では祖母の納棺の儀式が行われたと実家の母から連絡がありました。映画「おくりびと」の世界が、目の前に再現され、それはそれはものすごく荘厳だったそうです。60年あまり祖母が暮らしてきた家での、いままさに最後の儀式が進んでいます。
 
 そして、祖母が亡くなった日に書いた私のブログも、一緒に棺の中に入れてくれることになりました。今は亡き祖母に、私の思いが少しでも伝われば。。。。

 文章にすると、とても淡々と表現されているあの日のブログですが、でも文章をうちながら、こみ上げてくるものがあり、思わず涙してしまいました。生命あるものが、あるその瞬間に亡くなってしまう。その現実を感じた瞬間。今でも電話すると祖母が「こうちゃん」と呼んでくれるような、そんな錯覚にも陥ります。

 去年、「生まれる」という神秘的な体験をさせてもらいましたが、今年「亡くなる」という人間として避けられない事実に直面しました。
 医療の現場にいて、これまでも数々の「亡くなる」瞬間に接してきましたが、正直私自身もまだ「亡くなる」ということの本当の意味を理解しきれていません。

 でも母とも電話口で話しましたが、結局「生まれる」も「死ぬ」も同じなんだなと。そして、私もひょっとした次の瞬間にはこの世にいないかもしれないという現実を背負っているのも事実です。

 そんなことを考えると、くだらないことで時間をつぶすことがいかにバカらしいか明白です。
 今与えられた時間を、有意義なことに、最大限活かさないといけないと思いました。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類