2009年06月06日

フランス人との結婚

 実家で2組の国際結婚となった妹の結婚の儀式は、ディジョンにもどって行われました。ディジョンには新郎の実家があります。

 フランスには2組の結婚のやりかたがあると聞きました。一つは同棲生活の延長ともなってしまう事実婚、もう一つは今回の妹のケースのように法律婚といわれるもの。
 今回は結婚届けを出して、書類にサインをするやりかたですが、このサインの儀式を、親族や親友が見守る中、St Apollinaireの役場で行いました。時間にして30分ほどでしょうか。しかし、役場には見えないお洒落な建物。景観を大切にするフランス人の文化を感じます。

 宗教が有る場合は、教会で行うことが多いフランスの結婚式ですが、新郎はとくに宗教色がないため、この役場での式となりました。どこかの国のように、教徒でもないのに教会で式を行うようなことはありません。

 妹の友人がバイオリンの生演奏BGMを奏でる中、私は儀式の中で何が語られているのかさっぱり分かりませんでしたが、以前、上海で行った私たちの結婚登録の手続きを思い出しました。一応、台に上って宣誓しましたから。
 

結婚行進曲もなく、アットホームないい感じでした


 その後、再び実家に戻って、親族一同と交流。フランス語が分からないので、「ボンジュー」と「メルシー」の連発でした。とくに、新郎・新婦の両親ぐらいの世代となると、英語の通用率はかなり低くなります。でも何か話したい!そういう雰囲気にさせる温かい家庭でした。

 ただ、若者世代は大抵英語ができるので、たとえて言えば、広東人の高齢者が普通語を使って私と話すよりは、難なく英語で交流できます。さすがに横文字圏だけに共通項も多く便利です。

 そんなこと思ったら、我々日本人も隣国中国の中国語ぐらい、しゃべれて当然というような時代が来るのかもしれません。漢字文化圏ですからね。


シャンオンを注ぐお父さんは私と同業種。敷地内にクリニックがありました


 新郎の実家には、「ボボ」というこれまた利口な犬がいまして、家族同様の待遇を受けていました。近所を見ても、大型犬はフランスの家庭では欠かせないように思います。

 家の中でも庭先でもしっかりと存在感があり、食事中でも犬が出てきます。かといって、人間の食べものを荒らしたりせず、夜になると台所の寝床に収まります。私の実家にも、昔ハスキーを2頭飼っていましたが、ここまで日常生活にはとけ込んでいませんでした。

 で、どんなしつけをしているのだろう?とお父さんに聞いてみると、「生まれたこのかた、しつけたことがない」と言うのです。もちろん、「学校に入れたこともないし、精神病院にも行ったことがない」、ということでした。

 日頃の生活だけで、ここまで利口になるのでしょうか?

背広が毛だらけになってしまいましたがかわいい 下は今も保存されている洗濯場所


 シャンパンを片手に、世界各国からきた来賓と交流。といっても、フランスはヨーロッパの一部だから各地やってくるのが近いのですよね。最寄り駅のディジョンからスイスのジュネーブまでTGVで2時間程度だというし、考えてみればアフリカも近い。

 アフリカの某国の大統領のご子息も来られていました。次の大統領になる可能性も高いとかで、日本などとも行き来する若きホープでした。

 新郎の交友関係の広さを感じつつ、次は場所を移して、日本でもかなり有名なワイナリーでの披露宴です。ヨーロッパ文化はマナーが確かにうるさいですが、それでも形式張っていないところが自然でいいですね。マダムも皆さん着飾っていて、美しかった。
 
 
 その前に、すこし時間があったので新郎のお兄さんの車に乗って、ディジョンの街を散策しました。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類