2009年06月29日

夏こそ苦いものを食べてみませんか

 中国にいると気軽に体験できる家庭薬膳。そう難しいものではないのですが、例えば、季節によって様々な野菜を楽しんでみたいものです。

 これから上海はますます暑くなります。ここ数日の上海の天気も、もう十分に蒸し暑いですが、まだ序の口です。梅雨が明けると、さらに本格的に気温が上昇します。そうすると、どうしても冷たいものが欲しくなります。私のところに来る患者さんには、「ぬるい生活」を提唱しているのですが、意識しないとついつい氷に手がのびてしまいますよね。

 中医学で消化器の範疇に入る胃や脾は特にこうした冷たい物を非常に嫌がります。その効能が衰えてしまうと、消化不良や体のだるさとして反映されることになります。

 そこで、物理的に冷やすのではなく、食べ物の力で体を冷やしてみてら?ということになります。それが、中国の中医学薬膳では苦い物ということになります。代表選手は苦瓜(ゴーヤ)でしょう。先日も、我が家の食卓に苦瓜と豚肉の炒め物が登場しました。私は結構好きです。そのほか、ヘチマやセロリなどもその部類に入ります。ヘチマも炒め物にすると軟らかくなり、おいしく感じます。

 苦い食べ物は、基本的に熱を冷まし、解毒作用もあったりします。ぐったりしてしまった内臓を目覚めす作用もあり、夏場に適量の苦い食べ物を食べることは、夏ばて防止に非常に有効であると言えます。

 苦瓜は、最近では血糖値を下げる作用があったり、セロリも血圧を下げる作用があったりして、体によさそうに見えます。ただ、苦い食べ物は、刺激が強かったりするので、食べ過ぎには要注意です。特に、こうした性質を持つ「冷やす系」の野菜は、例えば下痢などをしているときは食べない方が無難です。また、苦い野菜は、中華料理特有の油を吸収しやすいので、油を使いすぎないこともポイントです。

 体を冷やすといえば、この時期、生野菜などを食べたくなりますよね。ただ、夏場は害虫も元気に活動していますので、農薬の問題がどうしても気になります。夏場は特に、安全な野菜を食べるように気をつける必要があると中国人の間でも言われています。

 サラダなどは食欲をそそられるものの、さらにそのために食中毒などになってしまったらとんでもありません。土壌の汚染や残留農薬の問題など今年の上海も気をつけるしかないでしょう。

 となると、水耕栽培の野菜でのサラダが比較的安全ということがやっと上海でも言われるようになってきました。今後、ますます普及するのではないかと思います。

 ただ、相変わらず野菜を食べるときの洗浄は注意しなくてはいけません。表面を単に水洗いするだけでなく、10分間以上温水やソーダーなどのアルカリ性の水につけ、そして流水での洗浄というプロセスは欠かせません。

 年々暑くなる上海の夏。なんとかして元気に過ごしたいものです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類