2012年02月28日

日本人留学生への通り魔事件の続報を読んで

 昨日、このブログにも書いた日本人女子留学生が、上海市中心エリアで顔を傷つけられた事件。

 予想通り、早速犯人はつかまり、事情聴取が行われています。

 事件のあった日、天気は雨で、傘をさしていたとのこと。どうやら、歩いているときにぶつかったらしく、それをきっかけに男性が留学生の顔へ切りつけたと報道されています。

 私はありそうだな、と思いました。

 中国では、人とすれ違うのが難しい。雨が降っていなくても、歩道などではお互いがお互いを譲らない。ましてや、傘をさしていたら、ぶつかるリスクは高まりますし、福州路のような歩道の狭いところなら、なおさらです。

 最近、もうひとつ気がついたのは、日本では歩行者がすれ違うときに目をそらすことが多いように思うのですが、中国では見られることが多いような印象。(ひょっとして、私の顔が変?!、それとも自意識過剰)ただ、なんとなく、そこには他人に対する警戒の意識があるような感じもうけます。中国では、親戚や友人には仲間意識が強い一方で、他人に対しては妙に冷たいことを稀に感じますが、そういったことと関係があるようにも思います。また、スリや泥棒が多いので、自然に警戒意識が高まるのでしょう。

 クルマを運転していても同じで、狭い道をすれ違うとき、とにかく行け、行け、モードなので譲ろうとしません。譲ることにどうも抵抗を感じているドライバーが多いのです。だから、私は安全のためにも真っ先に譲るように心がけています。後ろからハイビームでクルマが来ても、真っ先に譲ります。中国では、くだらないことは譲るが勝ちです。

 時々、上海の人混みの中で、地元の人たちをはねのけて突っ込んでいく日本人を見ますが、これはあきらかに軽蔑的な意味合いもあるのでしょうけど、ここは日本ではないのですから、素直に譲ることが無難です。他人の国では、謙虚にいるべきだと思います。

 いずれにしろ、今回のケースは対日感情うんぬんという問題ではなく、イライラしているひとが多い今の日本でもおこりそうな事件。

 街を歩くとき、十分に気をつける必要がありますね。

 本日、中医学の継承の難しさ・・・老中医の逝去を更新しました。


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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類