この問題は、上海では結構難しいと思います。
日頃の診察で気がつくのは、家族でこちらに駐在されている方は、比較的、ちゃんとした朝食を食べておられる方が多いですが、問題は男女限らず単身で来られている方や独身の方。皆さんもなかなか苦労されているようです。
朝の地下鉄をみてみると、地元上海の人たちが食べて居るのが、基本的に肉まんと豆乳ぐらいでしょうか。もしくは、写真のような煎餅を食べている人もよく見かけます。
日本だったら、喫茶店でモーニングという人もいるでしょう。上海でも最近、ピザハットが洋食スタイルの提供していました。KFCもマクドナルドも朝食メニューを出しています。
コンビニという手もありそうですが、私はどうも工場で加工されたサンドイッチやおにぎりというのが苦手。いったいどれだけの添加物がつかわれているのか、皆目検討がつかないからです。時には、サンドイッチとおにぎりを両方食べている人も見かけますが、そうなるとラーメン定食状態で、すこし過剰です。
栄養のバランス的には、日本の伝統的な朝食は本当によく出来ていると思います。ご飯に味噌汁、さらに魚類や野菜も足される、言われる「旅館食」は私は悪くないと思います。
これが、上海の場合だと、大盛りのお粥に漬け物、もしくは油条に饅頭類程度しか思い浮かばない。すこし手が込んだらワンタンぐらいか。でも、上海エリアでは本当によくお粥を食べますよね。
一般的に、中国の朝食では炭水化物はたっぷり出てくるのに対して、野菜・果物類が極端に不足しています。そのため、意識的に食べるようにしないといけません。
それでも市民は肉まんを好むようですね。朝の地下鉄車内の肉まんのにおいは強烈です。
饅頭系なら、やはり野菜饅頭が栄養のバランス的によく出来ていると思います。千切り大根を使った饅頭も美味しいです。こうした野菜饅頭に無糖の豆乳を組み合わせて、これに果物でも食べることができれば、バランスは比較的とれると思います。
しかし、今の上海では中華系のファーストフードのいい店はなかなか見つけられないと思います。昔は結構バリエーションがあったのですが、最近はすっかりと数を減らしました。客単価が安すぎるのでしょうね。
逆に、カロリーが非常に高い小籠包や生煎は避けましょう。そうとも知らず、毎日小籠包を朝食に食べ続けて、体重を増やしてしまった人もいました。
上海人は生煎が非常に大好きですね。うちの中医クリニックの近くにも、生煎饅頭のお店がOPENしたのですが、お昼になると長蛇の列です。
上海生活では、体重のコントロールが非常に難しく、多くの方が体重を増やしてしまっています。クルマの送り迎え生活となって運動不足になることとも関係があるのでしょうが、食の問題にも十分に気を遣って下さい。
追伸:中国でのC型肝炎情報を掲載しておきました。 中国では近年、増加傾向にあります。日常生活では問題ないと思いますが、医療関係者を中心に注意が必要です。
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健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
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