最近の上海で話題となっているのがEED(Enviromental Endocrine Distruptors)の問題。日本では一般に環境ホルモンといっているけど、中国でも数年前からその問題性が指摘されています。
復旦大学付属児科医院などの研究機関が研究結果を発表していますが、我々日常で使われているプラスチック容器や洗剤の界面活性剤、塗料などに含まれる有機物や、有機リン農薬などがその元凶となっていて、子供たちの生殖系への影響が心配されています。児科医院では、2003年〜2005年までに子供の悪性腫瘍患者を1070例治療してきているそうですが、その数は2000年〜2002年の5倍以上に増えているといいます。
中国ではあまり話題になっていませんが、中国の街角に売られているアツアツの点心や小吃を平気でビニール袋に入れる行為や、小中学生が使っているプラスチック製の水筒に熱湯を入れるのもどうかと思います。こういった比較的質の悪いビニールやプラスチックは非常にたちが悪い。
さらに、上海でもかねてから問題になっているのが、子供の早熟の問題で、これは食品と関係があることが中国でも指摘されています。
とくに問題となっているのは、ファーストフードや、スナック類菓子の接種しすぎが、早熟と関係があるという研究報告は中国でも行われています。
最近では、成長ホルモンなどを使っている可能性が高い季節はずれの果物・野菜も10歳以下の子供にはあまり食べさせないように指導する中国の専門家もいます。
食べ物の摂取は、非常に大切な問題です。
中医学的にもそうなのですが、私はお話をするたびに中医学の「熱性」の体質と「寒性」の体質の違いについては強調させてもらっています。
たとえば、「熱性」の体質の子供に、揚げ物や辛いものを食べさせると、体調に異変をきたすことが多く、アレルギーなどの元凶にもなります。反対に、「寒性」の体質の子供に冷たい飲み物など体を冷やすような食品を摂取すると下痢などを起こしやすくなり、非常によくないのです。
このように、ちょっとした心がけで、体の調子はずっとよくなります。
そういう私も、夏場はなるべく冷たい飲み物を摂取せず、麦茶も常温を飲むように心がけています。
ま、たまに食欲増進に冷たいものを口にするのはいいと思うのですが。
2006年07月02日
中国での環境ホルモンの問題について(2006年記)
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0)
| 中国の食の安全について
2006年05月22日
レタスについていた綿
さて、ある有名な上海の百貨店の食料品売り場に買い物に上海人の友達と行った時のこと。、そのときに妙なものを発見しました。実は、写真のようにレタスやキャベツの根の部分に綿がかぶせられているではないですか!
このことについて、上海人の友達と討論しました。
お人よしの私の意見は、野菜が傷まないように、水分を含ませた棉を取り付けた、と言いました。ところで、上海人のほうは、これは消費者を騙すためのものだと主張します。
これら葉ものの野菜の鮮度を見るときにポイントとなるのが根の部分。その根の部分を白い綿で隠すということは、即ち鮮度が悪いことを客に知らせないため、という理屈です。確かに、綿を触ってみると湿っているわけでもないし、葉っぱをみれば食べられそうなレタスも、根の部分をみれば茶色くなっていることがよくあります。証拠に、白菜など根の部分の変色がすくない野菜には綿がつけられていないといいます。そういえば確かにそうです。
このように仮に好意をもって行われた行為でも、このように思われたら意味がない。不衛生だからスーパーでの試食はしない的発想と似ています。
一般にスーパーや百貨店の野菜売り場のものは、良いものは朝の間に上海のアーイー(おばちゃん)たちに売れてしまい、我々のように午後や夜に買い物に行く場合は、残り物ばかり。つまり絶対に悪いものしか残らない仕組みになっているのです。
でも、夜閉店間際にある大手スーパーにいったら、野菜が山のように捨てられていました。もったいない。
小売商の損害に直接関わることなので、売ることに正念を込めている自由市場では、なんとかその日に売りつくそうとがんばりますが、スーパーではその意気込みが感じられない。だからこそ華聯スーパーのような偽装事件があとを絶たないのでしょう。
このことについて、上海人の友達と討論しました。
お人よしの私の意見は、野菜が傷まないように、水分を含ませた棉を取り付けた、と言いました。ところで、上海人のほうは、これは消費者を騙すためのものだと主張します。
これら葉ものの野菜の鮮度を見るときにポイントとなるのが根の部分。その根の部分を白い綿で隠すということは、即ち鮮度が悪いことを客に知らせないため、という理屈です。確かに、綿を触ってみると湿っているわけでもないし、葉っぱをみれば食べられそうなレタスも、根の部分をみれば茶色くなっていることがよくあります。証拠に、白菜など根の部分の変色がすくない野菜には綿がつけられていないといいます。そういえば確かにそうです。
このように仮に好意をもって行われた行為でも、このように思われたら意味がない。不衛生だからスーパーでの試食はしない的発想と似ています。
一般にスーパーや百貨店の野菜売り場のものは、良いものは朝の間に上海のアーイー(おばちゃん)たちに売れてしまい、我々のように午後や夜に買い物に行く場合は、残り物ばかり。つまり絶対に悪いものしか残らない仕組みになっているのです。
でも、夜閉店間際にある大手スーパーにいったら、野菜が山のように捨てられていました。もったいない。
小売商の損害に直接関わることなので、売ることに正念を込めている自由市場では、なんとかその日に売りつくそうとがんばりますが、スーパーではその意気込みが感じられない。だからこそ華聯スーパーのような偽装事件があとを絶たないのでしょう。
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| 中国の食の安全について
2006年03月27日
食あたりか?お腹の調子がかなり不調
25日は今回で1周年を迎える竜陽路の会に参加。今回も常連さんにメンバーに、新しい人たちも加わり、和気あいあいのムードで会は進められました。中国人の方のご参加もあり国際色はかなり豊か。また、韓国人や中国人と結婚した日本人の女性の方の参加者もおられ、日本人女性の海外流出も進んでいる・・・?!
さて、そこまでは順調だったのですが、土曜日から猛烈な下痢に悩まされ、さすがの私もダウン。昨日、竜陽路の会に一緒に参加した私の彼女は何も問題がなかったので、なにか個人的な理由があるのかもしれませんが、とにかく腹痛と下痢でパソコンに向かう元気もなし。
思い当たるところは、日本料理屋で食べてしまった生牡蠣だったような気がする。
恐るべし!
さて、そこまでは順調だったのですが、土曜日から猛烈な下痢に悩まされ、さすがの私もダウン。昨日、竜陽路の会に一緒に参加した私の彼女は何も問題がなかったので、なにか個人的な理由があるのかもしれませんが、とにかく腹痛と下痢でパソコンに向かう元気もなし。
思い当たるところは、日本料理屋で食べてしまった生牡蠣だったような気がする。
恐るべし!
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