2014年08月26日

上海で壁の塗り替えとカビ掃除の必要性

 上海での住宅事情でもっとも気にかけないといけないのは、やはりカビとダニではないかと思います。いずれも、初めは目に見えず、そのうちジワジワと浸食してきます。我が家でもいろいろ気を遣ってはいたのですが、さすがに家具の後ろまではマメに掃除はできておらず、今回思い切って壁を塗り直すことにしました。

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 うちも小さい子供が居ますし、アレルギーの問題も気になります。そして、この際、使用頻度の低いリビングルームを改造して、妻の書斎+娘の勉強部屋にしてしまうことにしました。大型テレビを置いてあっても見ることは殆どないし、家具が多いと風通しが悪くなってまたカビの原因になります。とにかく、シンプルに暮らしたいと思っています。

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 最近、上海で便利なサービスを見つけました。日系のニッポンペイントが(中国語で立邦漆)やっているのですが、我が家も自宅のエレベーターに張られている広告で知りました。ちなみに、10年ほど前に自分の家を内装したときもニッポンペイントを使っています。

 このサービスがすごいのは、ペンキを塗るときに自分で職人さんを探してこなくてもよいという点です。ペンキのメーカーが、どの製品をどう使ったらよいのか的確にアドバイスしてくれるし、施行までもやってくれるというのは上海では画期的なことだと思います。特にニセモノの製品を掴ませられるリスクも減ります。ちょうど時期的にも、内装をさわる家も増えてきているわけですし、専門業者に入ってもらえるのはとても心強いです。そしてちゃんと見積書も作ってくれました。

 日本ではあたりまえですが、このあたりはさすがですね。
 いま、上海でのニーズも「とにかく安く!」から、「確実性と便利さ」を求めるようになってきています。

 住みながらペンキをぬるというのは、確かにいろいろな問題があると思いますが、エアコン嫌いの我が家では、夏場は窓を開けていることが多いし、これだけカビが出て来てしまうと局所的に部屋の一部を塗り直すというのも必要だと思います。

 最近の我が家では自宅の和室のクロスも張り替えましたが、やはりこれもカビ対策でした。工賃が安い分、気軽に施行もできますが、いずれにしろ気密性の高いマンションの欠点ですよね。

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 さて、施行のお兄さんが現場に入って下さり、2日間で終わりました。(北方人みたいで、言葉が聞き取りにく困りましたが。。。)
 もちろん、養生もちゃんしてくれました。正直、丁寧な仕事ぶりに感心しました。さすがに、施工中は家にいるのはよくないので、近くのホテルに脱出することにしましたが、完成の電話があったので見に行くと、ゴミもきれいに掃除されていたのには驚きました。昔は、施主が自分で処理していましたからね。

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(完成!)

 話しを聞くと、施工にきたお兄さんもニッポンペイントで研修をうけるのだそうです。そりゃそうでしょうね。さまざまな材料の使い方も勉強するのだとか。
 昔、内装をしたころは、下地をつくるのに部屋が白い粉で真っ白になりましたが、今ではそういう工程も省略できるようになったのだそうです。

 日系企業の中国での苦戦が日本の新聞でよく報道されていますが、いろいろ大健闘をしている企業も実際はあります。例えば、内装するとしたら、ニッポンペイントの製品はかならず中国人の候補に出てくるぐらいですから。

 うまく成長の浪に乗っている企業の話しも現地にいるとよく耳にします。良いことはあまり口外しませんし、一概に何とも言えないというのが、現実ではないでしょうか。


東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 上海での住宅内装

2012年11月16日

和室をフローリング+床暖房に改装

 我が家の内装は、結婚する前に全部自分でやりましたので、さすがに子供もできてくると部屋の使い方も変わってきました。とりあえずは、将来のことも考えて、部屋を有効活用しようと思い、2004年に和室にした部屋を和洋折衷タイプのフローリングにしようと思い立ったわけです。さらに、どうせフローリングにするのなら、床暖房も設置しようと思いました。

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 床暖房のタイプはいろいろありますが、使用頻度と工事のしやすさから、電気式にしました。今回使ったメーカーのサイトはこちらです。我が家の和室には、真ん中が掘りごたつになっているので、掘りごたつの下にも床暖房をつけることで、座ったときの暖かさを保てるようにしました。

和室からの床暖房設置というのは珍しかったらしく、業者さんもカメラを持ってきて撮影していました。

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 また、壁のクロスも和室使用から、明るめの色に変更。子供部屋にする予定なので、すっきりとした感じに仕上がりました。部屋として今後も存分に活用していきたいと思います。

こうした材料は、淘宝や天猫から検索すると、どんどん出て来ます。中国だけに、選択肢が非常に多いのは楽しいですね。





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posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | 上海での住宅内装

2012年11月07日

スキルのある人材が育っていない

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 現在、自宅のリフォームとオフィスの内装工事を同時進行しているのですが、2005年以来の内装工事とはいえ、本当に厄介なことばかりです。

 昨日は、自宅の方の壁紙を貼り替えてもらうように、下地もしっかりと準備して、職人さんに来てもらったのですが、まずは持ってきたクロスがダメ。ロールの端のほうが折れていて、いざ貼ると皺が見えてしまうと言う代物。また、貼る職人さんの技術も追いついていない。うまく貼れないのですよね。結局、クロス再送付、張り直しになりました。この工程が遅れたので、後ろにも影響がでて、一体完成するのはいつのことやら。まあ、中国で何かをするときは、時間をカチカチにしないで、余裕をもってするしかないですね。予定通りには絶対いきませんから。



 淘宝や天猫で検索すると、何でも買えてしまう中国ですが、それを施工したり、加工したりする職人さんの技術がなかなか追いついていないのが現状ではないかと思います。特に、建築関係。一見簡単に見える施工作業でも、実はものすごい技術が必要だったりするのですが、表面的にしかみられていません。



 近年、上海やその周辺では大工さんが不足しています。日当はうなぎ登りで、熟練工なら日当300〜400元を超えることもあるみたいです。とくに、地方都市にいけばいくほどその傾向が強くなるそうですが、5年ぐらいの経験をもった大工さんは、そうなかなか見つからない。日本と比較すると、明らかに人を養成することが苦手なのが中国。職人さんを定着させることは至難の業なのです。



 同様に、近年、高給になってきたのが宅配のお兄さん。ネットショッピングの発展で、末端に宅配する人材が不足しています。配送では、大体荷物1つにつき1元のバージンが入るのだそうですが、そうすると年収20万元というのもあり得るのだそうです。



 いまでも、中国人の間ではホワイトカラーの人気が高いですが、しかしそんなに沢山のホワイトカラーは実際必要なく、現場の第一線で働く人材が今不足しているのを実感できます。





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立冬と中医学の「秋凍」
を更新しました。
posted by 藤田 康介 at 09:56| Comment(2) | 上海での住宅内装