2012年10月16日

中医オフィス「甘霖」の内装工事、進んでいます

 妻は本当に社長になりました。(^_^)

 今、妻と一緒に準備を進めている会社「甘霖(GanLin)」の中医オフィスの内装工事ですが、私の友達による各方面の大きな手助けもあり、箱がだんだんとできてきました。また、申請していた営業許可証も無事におりてきました。 これで名実共に事業として展開できるようになってきました。こっちでの会社設立は初めての体験ですが、自分たちで申請してできてしまいました。

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 私は大学院を出て来てから、医療としての中医学を病院でやっていますが、病気ではない患者さんからするとどうも病院では敷居が高く、また保険診療となると様々な制限が出てくるので、まだまだ理想の中医学としてやりたいことが十分にできる状態ではありませんでした。そこで、もっと気軽に、そしてもっとお手頃なお値段で本格的な中医学の健康相談ができるような環境を作りたいとずっと思っていました。そこに行くだけで元気になるような隠れ家というのが私達のイメージです。

 だとすると、自分たちで立ち上げるしかありません。ということで、会社を作ってしまいました。

 浦東の、比較的静かな環境を選びました。わざわざ不便な場所にしたのも、そこまで健康のために歩いてもらいたいから。(といっても、地下鉄2号線の駅から歩ける距離です)

 妻と私の医師としての医療活動は、これまで通りそれぞれの所属する中医クリニックで行いますが、「未病を治す」を研究・実践できる基地として、今後は健康相談所として「甘霖」が活用されることになります。中国人も日本人も関係ありません。

 さらにこのオフィスでは、プライベートなもう一つの我が家の居間としての機能を持たせています。台所もありますので、薬膳を作ってみたり、みんなで会食ができるようなサロン的な空間も作ってあります。娘が大きくなってきて、我が家も多少手狭になってきたので、こちらを応接間としても使えるようにとも考えています。

 ということで、また後日に詳細をご紹介します。




【連絡】
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posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | ビジネス・経済レポート

2006年05月29日

三峡ダム

2006年5月20日にいよいよダム本体の工事が完成し、竣工にむけて着々とプロジャクトが進められている三峡ダム。私が始めて三峡ダムを訪れた1996年のころは、まだ広大な工事現場でしたが、巨大な鉄筋の塊が姿を現していたのが印象的でした。

 三峡下りでは、途中数々の街を下船して、名所旧跡などを見学しましたが、いまその街をはじめ、ほとんどの遺跡は水の中に沈んでしまいました。三国志の蜀の国にあたる三峡は、あの有名な白帝城など三国志でゆかりの遺跡も沢山ありました。

 私は、ダムを見ることに一抹の恐怖感を感じてしまいます。富山の黒部ダムに行ったときもそうでした。単に高所恐怖症といわれればそれまでですが、どうもあの無機質なコンクリートの塊が、私に強烈な威圧感を与えられるような感じがするのです。さらに、吸い込まれるような錯覚に陥ることも。人工物だからなおさらなのでしょう。とくに、夜のダム湖を車で横切るときも、なんとも不気味な気配がします。

 長江上流の葛洲ダムでは、運河を使って高低差をクリアする過程を体験しました。三峡ダムの規模は葛洲ダムの比ではありません。なんせ、ダム堤の全長だけでも2.3キロ、高さで180メートル以上あるわけですから…。その当時、自分のはるか上のほうに引かれている水位の線をみて、驚いたことを記憶しています。

 あれから10年がたちました。

 今日は三峡ダムで5000字ほどの原稿を書きましたが、また機会があったら三峡下りに出かけて、かわってしまった三峡の様子をじっくりとこの目で見てみたいと思います。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | ビジネス・経済レポート

2006年05月27日

中国でよく使われるBBS用語

中国語も分かるようになってくると、必然的に中国系の掲示板やブログを覗いたり、「百度」をつかって検索することも多くなると思います。「百度(BaiDu)」は中国版の検索システムで、中国語関連のサイトは「グーグル」や「ヤッフー」より、検索内容もいいし、速度も速いというのが私の印象。

 中国教育部などの関係機関が、中国2005年語言生活状況報告を発表していますが、その中に沢山のインターネットでの書き込みに使われる言葉が紹介されています。その中からいくつか紹介すると、

 例えば、管理人のことを「斑竹」と書きます。私は以前、「版主」のピンインのうち間違えかと思っていたのですが、実は「斑竹」で通用するのですね。

 また、書き込むことを「灌水」といいます。板に「水を注ぎ込む」、すなわち掲示板に書き込むということです。

 「MM」や「美眉」なんかもよく出てきますね。若い女性を指す「妹妹」などから来た言葉かと思うのですが、その頭文字をとって「MM」。最近の新聞などでもよく登場します。

 「886」というのもあります。「バイバイ」から派生した言葉。音から組み合わせています。

 私は最初はさっぱり意味が分からなかったのが、「腐敗」。時には「FB」ともかかれるようですが、要は友達同士でワイワイガヤガヤ食事をするという意味です。

 「+U」とは何だと思いますか?これは「加油!」、つまりがんばれ!の意味です。こちらも発音と意味から来ていますね。

 「9494」なんかは「就是」の意味。日本語では「すなわち、だから」とか言う意味ですが、時には日本語の「え〜と」とかあまり意味のない接頭語として使われることもあります。上海のタクシーでもカーナビがつく時代です。マイカー族が増える上海で、カーナビはだんだんと普及しはじめています。

 
 上記の報告書には、こういう言葉が4584種類もあります。いずれも直感的に分かるものですが、インターネットや携帯電話の文化が中国語に与えている影響、というのも面白いですね。とくに、中国語は日本語のカタカと違って外来語の表記をする道具を持たないから、いろいろな形で表現されてくるのです。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | ビジネス・経済レポート