2013年05月21日

幼稚園の参観日

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 うちの娘は、ローカル幼稚園に通っています。

 なによりも保育時間が長い。標準でも朝8時から夕方の4時ぐらいまでみてもらえますので、我が家のように共働きだととても助かります。ローカルとはいえ、日本人や西洋人の園児もおり、一応国際色が出ているのは、さすが上海です。
  
 土日に仕事がある私は、週末に開催される親子遠足には行けた試しがありません。先日も、奉賢区のほうへ親子遠足があり、妻が連れて行きました。でも、たまに平日にも催しがあり、今回のような参観日なら、私も出席できました。

 なんせ、一人っ子が多い土地柄ですから、参観に来られるのは園児一人につき保護者一人だけ。カメラやビデオカメラを片手に、やってきているパパも少なくありませんでした。

 一クラスにつき、先生が2人とあとアシスタントの人たちがいて、結構手厚く人を配置しているのだなあという印象でした。

 娘はまだ年少ですが、すでに英語の歌をうたったり、部屋の中でのお勉強が少なくありません。もちろん、外でも遊んでいましたが、日本の幼稚園のように泥んこになることはまずないし、園庭も舗装されているので、砂で遊ぶというようなチャンスもすくないらしい。結局、そういった遊びは、家に帰ってから補うしかないですね。時間があれば、世紀公園に連れて行っています。

 娘によると、「今日は、親が来ているからみんなお利口さんを装っているけど、実際はそうじゃないんだよ〜。」ということでした。時々、娘のポケットにあめ玉が入っていることがあるのだけど、その理由がわかりました。どうやら、うまくできた子供には、時々先生からあめ玉がもらえるらしい。中国の幼稚園ではごく当たり前のことらしいですが、私にはちょっと違和感がありました。むしろ、しっかりと言葉で褒めてあげてほしいなと思うのです。
posted by 藤田 康介 at 16:20| Comment(1) | 上海での育児・教育・子育て

2013年03月13日

上海のローカル幼稚園の保護者会

 なかなか私の勤務時間と一致せず、いつも妻にお願いしていた幼稚園の保護者会。今回は夫婦ともに参加できる時間帯だったので、すこし顔を出してきました。

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 ちなみに、うちの娘はローカルの幼稚園に行っています。ローカルの幼稚園の最大のメリットは、保育時間が長いこと。基本的に夕方迎えに行くのは16時頃。また、給食も出るので弁当作りの必要がない。長期の休み方も中国式なので、日系の幼稚園のように春節休みがきたらまた春休みといったこともありません。
 そういったこともあり、日本人のお母さんでもローカルに通わせているケースも見受けられています。うちの娘のクラスにも、日本人がいました。

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 そもそも、上海は共働きの家が多いので、必然的に色々と考慮されたシステムになっていることは「さすが!」と思います。また、ネットの普及で、中国語ですがSNSも活用されています。

 保護者会は夜に行われました。もちろん、子供を連れて行っても構わない。

 教室には、英語の単語がそこら中に貼られていて、幼稚園の年少から英語教育には熱心。娘は、最近、英語の歌も見よう見まねで歌うようになっていましたが、子供にとっては外国語は楽しいみたい。考えてみれば、娘は日常的に中国語、上海語、英語、日本語の環境に日々いるわけですからね。

参加者はお母さんだけでなく、お父さんも多い。日本では「イクメン」とかいわれているけど、上海だったら意外と普通です。

 担任の先生は二人です。それぞれの先生からいろいろお話を聞く。主に日常生活の事が多かったです。中でも笑ってしまったのは、「着すぎ」の問題。登園するときにセーターやらジャンバーやら着すぎて、暑くて動ける状態ではない。先生からは「着すぎないように」と。「ほら、日本人の○○をみてみなさい。冬でも半ズボンで。」とか言われるように、日本人の薄着は上海でも有名です。

 上海の街の大人達をみても分かるように、色々な場所でのマナーや礼儀がまだまだ不足していて、そうしたしつけをしていくのが難しい。でも、幼稚園ではそこそこ教わっているようである意味、安心もしました。先生達が、親たちにも細かく指導していました。(^_^)

 そもそも、中国では親に対する育児情報が不足しています。何をどうすれば良いのか、さらに上の代に聞けばいいようなものですが、一昔前の世代と我々の世代とは、社会的にも差が大きすぎて、そのギャップがよく問題になります。特に、祖父母に育てられてきた子供たちも多いわけですから。
 
 子供の幼稚園の様子が気になるようで、保護者会の後は先生にいろいろと聞く父兄の姿。また、幼稚園からは子供たちの日々の様子を収録したDVDも配られました。

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 近年、交通問題がややこしいので、娘の幼稚園でも通学バスが派手になってきました。モデルはアメリカのスクールバス。上海市内でも黄色のバスが増えてきました。こちらの交通法規でも、通学バスに関しては格段の配慮がなされています。

posted by 藤田 康介 at 16:20| Comment(0) | 上海での育児・教育・子育て

2008年08月30日

育児の講習会へ

 妻のお腹もどんどん大きくなりました。本当に生命は不思議です。

 医学もどんどん進歩してきているし、いろいろな謎が解明されて来ていますが、ことに新しい生命が宿るというのは不思議なものです。私も医学部時代、胚胎学で勉強しました。しかし、理論と実際は感覚に大きな違いがあります。

 こうやって、日々妻のお腹を観察することは、言葉にできない楽しみです。きっと、人間の本能をくすぐるような衝撃的な出来事なのだと思います。

 ちなみに、男か女かは分かりません。中国では法律で教えてはいけないことになっています。女子だと分かって中絶する人があとを絶たないからです。

 もちろん、うちの場合は自分の病院でエコーをかければ分かりますが、ここはあえて中国の法律に従います。私の母は、お腹の形から男だ、といっていますが、妻の実家では、占いから女だといっています。

 私は正直いって、どっちでもいいのですが。。。。

会場は立ち席がでるほど妊婦さんが結集


 現地の産婦人科で検診を受けている妻ですが、中国でももちろん様々な妊婦向けの勉強会が開催されています。私も妻も医師免許を持っていますが、専攻が中医学なので、大学時代は婦人科は勉強しましたが、産科は勉強していません。

 この機会に、私も医学書をめくっています。

 さてさて、こういう勉強会は、大抵製薬会社や粉ミルクの会社と提携していて、毎回いろいろなおみやげをもらえます。今や空前にベビブームとなっている上海ですが、育児用品など赤ちゃんに関するビジネスは大盛況です。

 うちは日中カップルなので、一人っ子の制約をうけませんが、一人しか産めない家庭では、その一人の子供にかける情熱はすごいものです。8月8日に帝王切開しても子供を産みたいというのも、それと関係があると思います。
 
 

もちろん、抽選会もありました


 今回の勉強会では、ヨガの先生が妊婦に役立つヨガを教えたり、産婦人科の先生が新生児の発育、出産後の過ごしかたなどいろいろお話がありました。質問コーナーでは、妊婦さんからの質問も受け付けられ、私もいろいろなことを勉強することができました。はは〜、妻もしっかりと質問発言していました。
 もちろん、製薬会社の担当者からの宣伝もあります。

 しかし、私にとっては異文化での妊娠・出産をみるわけで、いろいろ興味津々です。

 特に、中国の場合、様々な伝統的な迷信もあるわけで、特にしっかりと教育を受けていない世代から育った今の新ママたちは、間違った知識を持っていることが多く、こういう場所で医師がしっかりと啓蒙する必要があります。

 例えば、「坐月子」とよばれる産後1ヶ月の過ごし方でも、中国の伝統的な考え方では、お風呂にも入らず、ベッドに寝たきりで、髪の毛も洗わない、歯ブラシもダメ、テレビもみてはダメ、などなど様々な説が言われていますが、もちろん実際はそうではなく、これらは妊婦の死亡率が低くなかった中国の過去の名残でもあると言えるでしょう。
 

 さらに興味深かったのが産後の新ママの食事。地方によって例えば栄養を付けるために雌鳥を食べなさいとか、乳の出がよくなるように煮込みスープをしっかり飲みなさいとか、浙江省エリアでは産後は野菜・果物を食べたらダメとか、傷口を早く治すためにハムを沢山食べなさいとかいろいろな民間の習慣がありますが、これらは今ひとつ正しくなく、正しい知識の理解が必要だと医師は訴えていました。

 また、中華料理はもともと脂っこいため、場合によっては母乳に影響し、新生児が下痢を起すケースもあるということで、中国ならでは食生活の問題がいろいろ紹介されていました。

 うん、かなり為になった勉強会でした。

 ちなみに上海人の皆さん熱心でして、旦那さんと一緒に2人で来ている人が殆どで、中には義母と一緒に来ている人もいました。

 もちろん、おみやげには粉ミルクや育児用品、育児用品通信販売のパンフレットなどなど袋いっぱいの景品をもらいました。中国では勉強会、展示会をするとき、主催者側はどんなものでもおみやげをちゃんと準備しなければいけません。これ、成功するための鉄則ですよ!
posted by 藤田 康介 at 00:00| 上海での育児・教育・子育て