
(上海の浦東国際空港にて)
8月23日にの水曜日に怒濤の如く上海へ戻ってきました。朝5時起きになってしまったけど、天王寺で特急はるか1号を捕まえると、7時過ぎには関空に到着。そのあと、定刻よりも10分ほど早くCAの朝便に乗れば、上海時間の10時半頃には浦東国際空港を出られるという便利さ。このスケジュールだと、ちゃんと上海の浦西での13時半からの中医クリニックの診察に間に合うというのですから、いかに上海の地の利がいいか分かります。昼間だったら、クルマでの移動も渋滞も比較的マシでスイスイです。
私が今から20年近く前に、上海で頑張ろうと決心できたのも、やはりこの便利な地の利とも関係がありました。上海を起点にすると、日本(大阪)・台湾・香港・東南アジアの国々など非常に便利に飛べます。これは上海が今後も発展していくための、他の地域が置き換えることができないすばらしい条件だと思います。いま、上海の空港がパンク状態ですが、浦東空港と虹橋空港の拡張整備計画が発表されました。浦東空港には、さらに滑走路とターミナルも出来る予定です。ますます重要度は増してくると思います。
さて、日中間は表向きにはいろいろガタガタしていて、日本のニュースをみていても、訪中団の取りやめとか、暗いニュースが多いですが、今回の日中の便を利用して気がついたことは、日本に旅行に出かける中国人観光客が圧倒的に増えていると言うこと。東京へ行く便も大阪から上海へ戻ってくる便もとんでもない混雑でした。
夏休み期間中であったからかもしれませんが、搭乗客は日本人よりも中国人のほうがはるかに多かった。中国の民衆のデモやらなんや物騒なニュースが多い中で、この現象はどういうことか?我々日本人も考えてみる必要があるように思います。
政治の問題というのは、どんなときでも駆け引きが必要です。その場しのぎのアナウンスや非難の応酬だけでなく、これをチャンスととらえて、自国に有利になるようにアプローチをすることが政治家の仕事だと思うのですが、これは庶民に関してはまた別の次元の話になるように思います。一部の過激な人たちの活動だけをみて、大局を見失わないようにする必要がいま求められていると思います。それぞれの立場によって、さらに時代によってものの見方は変わるものですし、絶対といえるものは存在しないからです。だから早急に物事を解決しようという動きには、私は双方とも慎重になるべきだと思います。

【連絡】 ・9月6日ー13日まで鳥取で開催される日本温泉学会参加のため休診します。
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