上海で生活していて、とくに思うのは、上海という街での娯楽の種類が単一化していて、種類が少ないということ。これは、多くの中国人の若者にも言えるのではないでしょうか?休日となってもDVDをみたり、(それもほとんど海賊版で)ゴロゴロしたり、インターネットをしたり、その程度の娯楽しかしていない人は少なくありません。この海賊版DVDでさえも最近取締りが厳しくなってきているので、そのうち本当に撲滅するのではないでしょうか。
先週末にいった奉賢でも、一応遊園地みたいなのがあったけど、こんなのでは所詮楽しめない。今、多くの上海市民がマイホームをもち、マイカーも持つようになったけど、これらをどのように活用したらいいのか分からない人も少なくないように思います。上海でこれから必要なのは、これらハードを利用して、どういう生活を営むかということ。このあたり、日本には豊富な経験があるので、きっと新しいビジネスになるのでしょう。
結果、使い道に困ったお金で、レストランなど飲食店にどっと行くために、これら店はいつも混んでいるし、安くないし、サービスも最低ということになる。 ぜいたく品が日本などと比べてちっとも安くないのも、物価の問題よりも根本的に我々と経済的観念が違うからだと最近思うようになってきました。
なにより上海に住むと、なんでもかんでもバーチャルになりがち。上海にないものを一生懸命上海に作ろうとする努力。雪がないから人工スキー場、青い海がないから人工海岸などなど。しかも、いざ本物をもとめて中国国内旅行となると、下手したら日本にいるとき以上にコストがかかってしまい、体力も気力も使わなければなりません。
それでも、最近、登山クラブやサイクリングクラブが結成されて、上海に住む若者たちがアウトドアで交流するようになったことはいいことだと思います。インターネットを使った交流が花を咲かせ始めています。そういった世代の若者が増えてきたら、きっと上海も変わるのではないかと考える次第です。
ちなみにバックパッカーのことを「驢族」、「背包族」と中国語で言います。
2006年04月11日
レジャーってなんなんだろう?
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0)
| 雑草と雑想
2006年04月09日
日曜日のお目覚めは落雷で、掲載雑誌が届く
「ドカーン」
というとんでもない落雷で朝はお目覚め。時計を見たら、朝は3時ごろ。いつもの起床時間よりは1時間ほど早いですが、目が覚めてしまったら寝られないので、結局起きることに。幸い、我が家に雷は落ちなかったようですが、稲妻が美しい。「春雷」ですね。
そういえば、はるか昔の小学生のころ、「春の雨」というタイトルで、まったくの素人の私が作曲をして応募をしたら、入賞したなあ、とか思い出してしまいました。懐かしい…。
音楽は昔から好きで、奈良高校時代もマンドリンやコントラバスをすこし触ったこともあります。高校3年生のとき予餞会に急遽登場した「ろーにんず」というバンドで歌った『無題』も一応私のオリジナル。あのころの3人メンバーは、今は東京と神戸、そして上海に散ってしまいましたが、折りあってみんな上海に遊びに来てくれました。
今日は日曜日だけど、1日雨なので家で仕事をすることにしました。
お昼ごろに急に肉まんを作りたくなって、蒸篭(せいろ)を買いにカルフールにいったけど、おいていない。
意外なことに、中華料理でおなじみの蒸篭は上海では手に入れにくい。そもそも、饅頭を食べる習慣があるのは、北方人なので、蒸篭を買おうと思ったらちょっとした専門店に行かなければなりません。浦西に店があることは知っているのですが、雨が降っているので今日はパス。何かのついでに行ってみようと思います。
午後に、先月格闘した「糖尿病の中医治療」でまとめた雑誌『中医臨床』の最新号が到着。いつも執筆に苦労しているだけあって、約1万字の出来上がりを手に取るのは楽しみ。書斎の本棚をみると、過去の掲載誌だけでもかなりのスペースをとるようになってきました。もっとがんばらないとと体に鞭を打ちつつ、少し自己満足。
また、編集社から次回号の原稿の依頼もあり、5月は忙しくなりそうな予感です。
あ、そういえば中医学の講演会の準備もそろそろ始めないと。こちらも担当者から参加者がぼちぼち集まってきているとのことで、うれしい限りです。企画提案のお話を受けたときに、真剣に私は「参加者ゼロで中止になるのが目に見えているので、こういう企画はだめですよ」と担当者にお話していた矢先なのですが、「ぜひやりましょう」と心強いお言葉をいただき、実施することになってしまいました。
こうやって、自分が今までやってきた中医学に多くの方が関心をもってくださるとは願ってもないことです。
世紀公園から春の便りです。
公園に果樹園があるのですが、果樹園の枇杷が陽気につられてか少しずつ大きくなってきました。枇杷の葉は生薬として使われます。有名なのでは「枇杷膏」が市販されていますね。主に、咳止めや痰を取る作用があります。嘔吐などの症状にも使われます。煎じて服用します。ただ、葉っぱには細かい毛がたくさんついているので、普通は袋に入れて煎じます。
というとんでもない落雷で朝はお目覚め。時計を見たら、朝は3時ごろ。いつもの起床時間よりは1時間ほど早いですが、目が覚めてしまったら寝られないので、結局起きることに。幸い、我が家に雷は落ちなかったようですが、稲妻が美しい。「春雷」ですね。
そういえば、はるか昔の小学生のころ、「春の雨」というタイトルで、まったくの素人の私が作曲をして応募をしたら、入賞したなあ、とか思い出してしまいました。懐かしい…。
音楽は昔から好きで、奈良高校時代もマンドリンやコントラバスをすこし触ったこともあります。高校3年生のとき予餞会に急遽登場した「ろーにんず」というバンドで歌った『無題』も一応私のオリジナル。あのころの3人メンバーは、今は東京と神戸、そして上海に散ってしまいましたが、折りあってみんな上海に遊びに来てくれました。
今日は日曜日だけど、1日雨なので家で仕事をすることにしました。
お昼ごろに急に肉まんを作りたくなって、蒸篭(せいろ)を買いにカルフールにいったけど、おいていない。
意外なことに、中華料理でおなじみの蒸篭は上海では手に入れにくい。そもそも、饅頭を食べる習慣があるのは、北方人なので、蒸篭を買おうと思ったらちょっとした専門店に行かなければなりません。浦西に店があることは知っているのですが、雨が降っているので今日はパス。何かのついでに行ってみようと思います。
午後に、先月格闘した「糖尿病の中医治療」でまとめた雑誌『中医臨床』の最新号が到着。いつも執筆に苦労しているだけあって、約1万字の出来上がりを手に取るのは楽しみ。書斎の本棚をみると、過去の掲載誌だけでもかなりのスペースをとるようになってきました。もっとがんばらないとと体に鞭を打ちつつ、少し自己満足。
また、編集社から次回号の原稿の依頼もあり、5月は忙しくなりそうな予感です。
あ、そういえば中医学の講演会の準備もそろそろ始めないと。こちらも担当者から参加者がぼちぼち集まってきているとのことで、うれしい限りです。企画提案のお話を受けたときに、真剣に私は「参加者ゼロで中止になるのが目に見えているので、こういう企画はだめですよ」と担当者にお話していた矢先なのですが、「ぜひやりましょう」と心強いお言葉をいただき、実施することになってしまいました。
こうやって、自分が今までやってきた中医学に多くの方が関心をもってくださるとは願ってもないことです。
世紀公園から春の便りです。
公園に果樹園があるのですが、果樹園の枇杷が陽気につられてか少しずつ大きくなってきました。枇杷の葉は生薬として使われます。有名なのでは「枇杷膏」が市販されていますね。主に、咳止めや痰を取る作用があります。嘔吐などの症状にも使われます。煎じて服用します。ただ、葉っぱには細かい毛がたくさんついているので、普通は袋に入れて煎じます。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0)
| 雑草と雑想
2006年04月04日
会いたい人にはなぜか会える縁
久しぶりに両親からメールが入っていました。いよいよ、私の一番下の弟が北海道に向けて旅立つようです。念願の北大医学部に合格し、意気揚々の出発とのことです。私が日本にいたころは5人いた賑やかな家族も、私が上海に飛び立ち、妹もヨーロッパへ、そして弟も実家をあとにしました。あっという間に2人になってしまった実家なのですが、両親もきっと寂しいことだろうと思います。
夏には妹も一時帰国するようなので、私も時間を見つけて日本に戻ろうと思う次第です。たまには家族5人全員集合しなくては。中国人はそのあたり、家族のつながりを大切にします。お宅をお邪魔すると、毎年家族全員が集まった写真をおいてあるところもあります。中国では特に、お年寄りと子供を大切にする風土があるように感じるのは私だけでしょうか。
今日は、私の上海人の彼女も病院で当直。
彼女のローカル病院は、入院患者のほとんどが高齢者で、上海の高齢化社会の最前線で仕事をしています。何十人といる入院患者を、夜は一人で担当するのですが、今晩は静かな夜だと、電話が入って一安心。こんな夜は当直室で勉強に励めると言っていました。
最近、5年ぶりぐらいで旧友に道でばったりと会いました。語学時代と大学時代よく交友のあったドイツ人夫妻で、旦那さんはヨーロッパで最大規模の出版会社の上海法人総経理で、経済番組にたびたび登場するほどの有名人
。現在は会社を辞めて独立されたとか。奥さんも、これまた中医学を勉強した数少ない西洋人として、新聞などにも紹介されていて、在学中はよくホームパーティーにお邪魔させていただきました。しかし、卒業後、お互い引越しなどで音信不通になってしまい、最近どうしているのかなあ、と思ってた矢先に、近所の遊歩道で犬2匹を散歩させているご夫妻に遭遇。本当に驚きました。奥さんもやっと念願の赤ちゃんが授かったそうで、大きなお腹をしていました。
この奥さんはかなりやり手で、現在上海で病院を2箇所経営しているとかで、あいかわずバリバリと仕事をなさっています。さらに、びっくりしたことにご自宅が私のマンションの向かい側。広い庭付きの一戸建て住んでおられます。中国や日本、韓国など東洋の文化が大好きで、中国暦も私なんかよりずっと長いご夫妻です。
昔、教室で漢字に格闘していた彼女の姿を思い浮かべました。我々東洋人以上に、西洋人は漢字の活用に苦労するのです。
日本も大好きな夫妻は、部屋に畳ルームを作られたそうで、そこに座ってテレビを見るのが楽しみだとか。将来、赤ちゃんも畳を走り回ることでしょう。今度、遊びに行きますからね。
先日、日本に帰ったときの温泉でも、20年ぶりぐらいに小学校の担任の先生にめぐりあったし、私の両親から言わせれば、私は小さい頃から、とんだ場所でとんだ人にあうことが多かったのだそうです。これもそういう星に生まれたからか。
とくに不思議なのは「会いたいと思った人に会える」」という点で、ひょっとして人間同士は見えない何かで引かれているのかもしれませんね。(そんなことはありえないか…)
夏には妹も一時帰国するようなので、私も時間を見つけて日本に戻ろうと思う次第です。たまには家族5人全員集合しなくては。中国人はそのあたり、家族のつながりを大切にします。お宅をお邪魔すると、毎年家族全員が集まった写真をおいてあるところもあります。中国では特に、お年寄りと子供を大切にする風土があるように感じるのは私だけでしょうか。
今日は、私の上海人の彼女も病院で当直。
彼女のローカル病院は、入院患者のほとんどが高齢者で、上海の高齢化社会の最前線で仕事をしています。何十人といる入院患者を、夜は一人で担当するのですが、今晩は静かな夜だと、電話が入って一安心。こんな夜は当直室で勉強に励めると言っていました。
最近、5年ぶりぐらいで旧友に道でばったりと会いました。語学時代と大学時代よく交友のあったドイツ人夫妻で、旦那さんはヨーロッパで最大規模の出版会社の上海法人総経理で、経済番組にたびたび登場するほどの有名人
。現在は会社を辞めて独立されたとか。奥さんも、これまた中医学を勉強した数少ない西洋人として、新聞などにも紹介されていて、在学中はよくホームパーティーにお邪魔させていただきました。しかし、卒業後、お互い引越しなどで音信不通になってしまい、最近どうしているのかなあ、と思ってた矢先に、近所の遊歩道で犬2匹を散歩させているご夫妻に遭遇。本当に驚きました。奥さんもやっと念願の赤ちゃんが授かったそうで、大きなお腹をしていました。
この奥さんはかなりやり手で、現在上海で病院を2箇所経営しているとかで、あいかわずバリバリと仕事をなさっています。さらに、びっくりしたことにご自宅が私のマンションの向かい側。広い庭付きの一戸建て住んでおられます。中国や日本、韓国など東洋の文化が大好きで、中国暦も私なんかよりずっと長いご夫妻です。
昔、教室で漢字に格闘していた彼女の姿を思い浮かべました。我々東洋人以上に、西洋人は漢字の活用に苦労するのです。
日本も大好きな夫妻は、部屋に畳ルームを作られたそうで、そこに座ってテレビを見るのが楽しみだとか。将来、赤ちゃんも畳を走り回ることでしょう。今度、遊びに行きますからね。
先日、日本に帰ったときの温泉でも、20年ぶりぐらいに小学校の担任の先生にめぐりあったし、私の両親から言わせれば、私は小さい頃から、とんだ場所でとんだ人にあうことが多かったのだそうです。これもそういう星に生まれたからか。
とくに不思議なのは「会いたいと思った人に会える」」という点で、ひょっとして人間同士は見えない何かで引かれているのかもしれませんね。(そんなことはありえないか…)