2018年03月30日

iOS11.3で、上海公共交通カードをApple payに登録して自動改札口を通るためのiPhone設定方法

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 今か、今かと待っていたのですが、なかなか実現しなかったApple payによる地下鉄乗車ですが、まずはApple pay対応のiPhoneをiOS11.3にアップデート。

 すると日本でモバイルSuicaを使うのと同じようにiPhoneをかざすだけで上海市の地下鉄やバスを利用することが出来るようになりました。

 ただし、Apple payからチャージするのは、銀聯カードを登録しておく必要があり、日本のクレジットカードからチャージすることは出来ません。

 なお、Apple watchとの連携はうまく行きました。ただし、ソフトウエアはwatchOS4.3にしておきます。

 まあ、いつもの通り使用法に関するアナウンスがないので、試行錯誤しながらやり方を見つけて行きましょう。

 まずはカードの登録方法ですが、上海交通カードのAPP(上海交通卡)をインストールします。
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 アプリをあけると、バーチャルカードと、リアルカードの登録画面が出てくるのですが、ここ経由で登録しようとすると、中国人身分証がなければ無理です。外国人永居身分証でも無理でしたが、携帯電話番号だけは登録しておきました。

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 しかしそこで諦めてはいけません。

 次はiPhoneに入っているWalletをタップし、右上にある青丸の+をタップし、カードを新たに登録します。

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 言われるままに「続ける」をタップすると、北京と上海の交通ICカードを登録する画面がSuica(登録されている方は)とともに登場しています。
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ここで、Shanghai Transit Cardを選択し、チャージ金額を決定。このとき、20元をデポジットとして取られます。

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 もしくは、現在残高のあるカードをお持ちでしたら、そこから残高を転送することもできます。その場合、リアルカードの番号の上から4桁を入力しますが、1桁目にアルファベットがある場合はそれを無視して4桁を入力します。

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 これで設定は終わりです。今後、チャージをする場合は、Walletから入って、上海共通交通カードを選択して「i」マークをタップし、「チャージ」を選べば、Apple payに登録されている銀聯カードから、引き落とされる仕組みになっています。

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 これは非常に便利です。

 まず、運賃値引きとかいろいろキャンペーンを行っていた「Metro大都会」アプリ経由のQRコード方式より全然楽で、改札口でアプリを立ち上げる必要はないし、特定の改札機を選ぶ必要もありません。

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 また「センサーから5p離して、スマホのQRコードをセンサーに近づける」と言った面倒なことをする必要はありません。そもそもこのQRコード方式は読み取りエラーが多く、改札口はいつも大変な行列になっていたのでした。そして致命的な問題は、中国人身分証の「マイナンバー」がない外国人は、登録すら出来ませんでした。

 Apple payを利用すると、スマホを立ち上げる必要もないし、とにかくいつものようにセンサーに近づければよいというのは非常に便利でエラーもまず出ません。実際、私も使ってみて日本のSuica同様の反応スピードでした。そして、リアルカードで面倒だった、地下鉄駅やコンビニでのチャージも、万が一お金が不足してしまっても、手元でチャージできるのは素晴らしいことです。地下鉄駅に行かず、バスやタクシー利用が多い人なんか便利ですよね。  

 ただ、地下鉄駅でQRコードを普及させるために、かなり大がかりな自動改札の改造を行っていましたが、これはApple payに対して優位にことをすすめるための作戦だったのでしょうか、と勘ぐってしまいます。

 いずれにしろ、上海生活が画期的に便利になりました。

 これで、上海での外出時はスマホ一つで十分です。小銭入れはもちろん、公共交通カードを入れる定期入れも必要なくなりました。

 ついでに、Apple watchのほうですが、こちらもiPhoneのWalletで登録したバーチャルカードを、Apple watchに移して使います。Apple watchのアプリを立ち上げ、「WalletとApple Pay」から、上海公共交通カードを選び、「追加」すればOKです。
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posted by 藤田 康介 at 22:38| Comment(0) | 上海生活情報

2017年05月09日

レジの現金すらなくなった上海のスーパーマーケット「カバ」〜ネットと実店舗の融合を目指すのか〜

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  上海で暮らしていると、毎日なにか新しことが起こり、発見があります。
 仮に、ここでいう「新しいこと」を「ハイテクなこと」に限定しても、残念ながら最近の日本ではこの発見がすごく減ったような気がします。毎月日本に戻る度に残念に思います。

 たとえば、地元奈良のスーパーに買い物に行っても、確かにレジのパートのおばちゃんのテクニックには舌を巻くけど、結局最後に交通系カードすら使えないから、現金を使わないといけないし、ポイントカードを出さないと割引きしてくれないし、高齢者向けの移動販売車は地域のために巡回しているようだけど、品数も限られていて面白くなく、ネットで生鮮食料品の買い物もすらできない。まあ、お年寄りに優しいといえばそれまでなんだけど・・・・。

 そんななか、2016年夏頃から上海でも登場しているスーパーマーケット「カバ(盒马 HeMa)」がなかなかの快進撃です。うちの近所のおばちゃんや親戚もよく買い物しているらしく、浦東の我が家の近所にも実態店舗があったのでさっそく出掛けてみました。

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 中国のスーパーといえば、ウオルマートやカルフールのような巨大店舗を思い出すかもしれませんが、今は時代が変わってきて、むしろ小規模で商品を選び抜いた店に人気が集まっています。私自身も上海の大きな店で買い物するのが結構苦痛で、どこになにがあるのかを見つけるのも大変。そうなると、ネットで検索して買うほうが便利ですよね。もちろん、高齢者にとっては従来式の自由市場や巨大スーパーが人気があるのですが、ネット世代の20~40代は、もう少し質の高い小売り店を求めているようです。

 まさにそういったニーズにあわせたのが、この「カバ」です。

 入り口には「会員向け」となっていますが、要はスマホに「カバ」のAPPをダウンロードすれば会員になれます。日本みたいに、紙の書類に書かせるようなことはしません。

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 実態店舗に入ってまず気づくのが、店がお洒落。日本のスーパー並か、ひょっとしたらそれ以上にきっちりと整理整頓されています。よく見ると値札も電子ペーパーを使っていて、至る所にQRコードも。そして、天井にはなんと買い物バックが移動しています。

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 この買い物バックは、ネットで購入した人の商品が入るバックです。店内には赤い服を着た店員が沢山居て、手には端末を持っています。商品の注文が入ったら、このカゴに商品をいれて、フックにぶら下げると、集配所まで運ばれていく仕組みのようです。実店舗から5キロ圏内なら、ネット注文で30分以内に商品を宅配するというシステムは、忙しい世代にはもってこいでしょう。
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 逆に、中国では高齢者にはそういうサービスは求められず、時間があるので、少しでも安くて、現金で買えるところが望まれています。うちの義父義母も多少時間がかかっても、遠くの安い店に通っています。ニーズが明らかに違うわけです。

 また、「カバ」の特徴は、生鮮食料品も含め、すべて小分けにされているところ。伝統的な巨大スーパーや市場では量り売りが中心なので、その度に並ばないといけないのですが、ここでは買い物カゴにすぐ入れられます。ネットでの購入をメンインに考えられているので、そのための工夫ですね。商品につけられているQRコードは、お肉など生鮮食料品の情報を一目で分かるようになっていますが、このシステム自体はかなり前から上海にあります。市民の食への安全意識が高まっていますから、ある意味当然でしょうね。

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 また、近年中国で人気が高い輸入食品に関してもなかなか充実のラインナップです。アルゼンチン産の海産物とかありますし、水産コーナーでは、上海人が好きそうな食材が並んでいます。

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 つまり、この「カバ」では、実店舗が倉庫代わりになっていて、本命はネットによる買い物であるということに気がつきます。でも、この形式はカルフールなどでもやっていますが、よりネットユーザーが使いやすいように、また清潔感ある店作りに努めているということが分かります。

 さて、支払いです。実店舗で買った場合、もちろん支払い用のレジがありますが、原則現金は使えません。買い物したあとは、自分のスマホのアリペイのバーコードを読み込ませるだけで完了です。おつりも要らないし、ポイントカードの発行もいらない。割引き情報もスマホに表示されますし。

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 ちなみに、ここでは駐車料金もスマホのAPPで解決しました。つまり、もう完全に財布が要らない訳ですね。

 結局、中国の場合、どこの街でも階層社会ですので、万人が満足するサービスなんて考える必要がないのです。この「カバ」のように、支払い方法をアリペイに制限することで、必然的に買い物にくる層が限られてきます。もし利用したかったら、アリペイを使いなさい、という至極中国的なやり方だなと思います。

 日本では、まだまだガラケーが健在だし、スマホが使いこなせていない現実。Suicaなど交通系ICカードも使えるようになってきましたが、個人商店では使えないことが多いし、なにより店にICカードリーダーがないと使いもにならない。日本がまたまたガラパゴス化するか、それとも中国資本などがどかっと入ってきて主導権を取ってしまうのか、いずれにしろ心配が尽きません。

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posted by 藤田 康介 at 07:23| Comment(0) | 上海生活情報

2017年04月04日

恒例の清明節墓参り

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 うちの義父は上海人なのですが、義母は無錫出身なので、毎年この時期になると義父母を連れてお墓参りに出掛けます。上海からだとクルマを運転して2時間半程度の距離。

 上海から我々が行くということになると、無錫の親戚たちもみんなあつまり大歓迎。毎回墓参りのあとは、恒例の賑やかな食事会になります。

 今年は4月4日は清明節ということもあり、常熟で山歩きをしたあと、無錫郊外によって祖義母の墓参りに親戚一同で出掛けました。ここも近くに山があり、相変わらずお参りする人でクルマは大渋滞。ご先祖様を大切にする伝統は、今もしっかりと残っています。

 義母一族は、農民出身なのですが、みんな色々な商売も手がけていて、金銭的にはすごく豊かになっています。乗っているクルマも、みんな輸入車。レクサスからベンツ、アウディー、BMWまでずらりを並びます。で、中国国産の日本車に乗っているのは、私だけでした。(笑)

 日本のマスコミでは、中国経済の崩壊とか、なんかあまり良いニュースは報道されていませんが、庶民の生活は年々よくなっています。親戚もある度に豊かになってきているのがわかりますし、今年は訪日旅行も済ませたばかり。沖縄にいって、OUTLETで1日買い物していたそうです。

 今年は、彼らもスッポンの養殖を始めるとか。

 人口の多い中国ですので、デカイ墓地は土地の浪費になるとして、規制がかかっています。そのため、非常にコンパクトな墓地なのですが、墓石には遺影が掲げてあったり、墓石の裏には生い立ちの紹介が書かれていたり、色々工夫されています。

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 一昔前の墓地になると、花壇のまわりにタイルサイズの名前が書かれていて、それが貼り付けてあるだけのところもありました。墓地にはお坊さんもいないし、お経をあげる人もいません。ましてや戒名とかもなく、非常にシンプルな印象を受けます。

 中国式のお墓参りのやり方は紙のお金などを燃やすいつもの方法。この時期、あちこちで燃やすので、墓地は結構煙たくなります。そのあと、お花を供えて終わります。

 そのあと、近くで農業を営んでいる親戚のお宅にお邪魔して食事会。

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 10人テーブルが3つもでるぐらいですから、とても賑やかです。

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 さまざまな地元料理が美味しかったのですが、決め手は今や貴重な魚となっている刀魚で作ったワンタン。魚肉をワンタンの中身に使うことは、上海エリアでも見かけます。

 しかし、この時期の中国江南地方の農村風景はいいですね。

 冬に訪れたときは、寒々としたモノトーンの景色に、冬の厳しさを感じ、さっさと上海に戻りたくなるのですが、春先になると途端にカラフルになり、生命力を感じるようになります。春の陽気に身体を任せて、もっと滞在したい気分にもなります。

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 残念ながら、この日は連休の最終日なので、あまりゆっくりすると渋滞に呑み込まれるため、早めに退散しましたが、我が家も素晴らしい春を体験できました。

 上海で花見をするのも結構ですが、やはり菜の花や桃の花が美しい、この時期の江南の農村風景は、ぜひ楽しみたいところです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 上海生活情報