「週末を利用して」なんですが、私は土曜日と日曜日も診察しているので、土曜日の出勤後〜日曜日の出勤前の時間を利用して、上海郊外の青浦区にある金澤鎮の某巨大国営企業の保養所へ行ってきました。

上海からでは、延安高架道路から西へG50高速道路を走らせて60キロぐらい。混んでいなければ40分ぐらいで着いてしまいます。あいにくの雨だったのですが、青浦区エリアは湖も多いので、高速道路からの景色もまたいいものです。上海って、本来はこんなに緑が多いのだ!と少々驚いてしまいます。
本当の目的は、先日離婚発表した上海人の友人が、無事に再婚できて、さらにカナダ移民も決めてしまうなどラッキーなことが続いたそうで、それをお祝いするため。小学生の娘さんがおられるのですが、彼女とぜひ結婚したいという男性が出現し、めでたく一緒になることができたそうです。上海人の海外移民熱は相変わらず盛んで、回りでもどうにかして移民したいと必死で頑張っている人が多いです。先日も、アメリカ移民を目指していて、その下見にいってきた上海人の話を聞きましたが、多少金銭的にきつくなっても、新天地に行きたいというのが本望のようです。
彼女の再婚祝賀会には、親しい友達が十数人ほど集まった小さなものでしたが、そのとなりの大広間ではすごいパーティーが開かれていました。

てっきり、結婚式かな?と思っていたのですが、実はある大学受験生の合格祝いパーティーと聞いてびっくり。10人座れるテーブルが28も並んでいます。300人近い親せきや親友を集めて、1人の受験生の大学合格を祝うなんてさすが中国と思ってしまいました。花火や爆竹もあがっておりました。(^_^)
上海郊外の田舎街からすると、大学合格といえば村の大イベントかもしれません。競争の激しい中国の受験戦争では、パーティーをしたくなる親御さんの気持ちも分からないわけではありません。上記の私の友達が、カナダ移民を決めたのも、実は子供の教育のためと言っていました。最近、中国の過酷な競争と受験戦争に揉まれるぐらいだったら、さっさと海外へ行ってしまった方が得策と考える人が多いのもまた事実です。そのためには、親の仕事もあっさりと辞めてしまいます。
さらに、もう一人の友達は、子供の小学生入学を機に、学力レベルが高く、教育内容が充実している小学校の学区にマンションを買ってしまった人も。毎月16万円相当のローンを返済しながらでも、そのエリアに住みたいという情熱には驚きました。上海市内の不動産の需要が大きいのも、そうした背景もあるのです。
私は日曜日の診察があるので、夜は早めに宿にもどって休みましたが、彼女たちは明け方までトランプをしていたそうです。(^_^)
朝は、金澤エリアをランニングしました。あいにくの天気でしたが、それが逆に気持ちいいです。上海金澤は、実は古い街並みが残されている古鎮で、江南の水郷の一つです。それでいて、あまり開発の波が押し寄せていないのが素晴らしいと思いました。


こうした古い橋が残っています。青浦区の文化財に残っています。


朝6時から麻雀に勤しむ高齢者たち。麻雀は確かに認知症予防にいいというデータもあります。

時が止まったような金澤鎮の静けさが好きになりました。
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posted by 藤田 康介 at 05:26|
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