
2月8日はびっくりするような雪で、歩道も真っ白になってしまいました。上海で迎える17回目の春節ですが、過去にも春節に雪が降っており、決して珍しいことはないです。ただ、春節を越えると、着実に春がやってきます。
本来は、親戚家族を連れての旅行を計画していたのですが、義兄のクルマの交通事故の件で浙江省五台山旅行が中止となり、いつものように義兄宅に親戚一同が集まって会食することになりました。ただ、今年はお昼に食べる年夜飯です。

「年夜飯」は、各家庭がいろいろ趣向を凝らす、1年の〆の食事です。いろいろ伝統的な決まりがあるそうですが、上海など都市部では案の定、かなり簡略化しています。これも世の中の変化でしょうね。ただ、この大晦日の年夜飯にみんなが集まれることを、中国では非常に重視します。そのための帰省ラッシュが発生するのです。逆に、この年夜飯が食べられなかったら、暴動が起こってもおかしくないぐらい大切なのです。うちでは毎年様々な伝統的な上海料理が登場します。一年の中で、一番の晩餐ですよね。
そのあとは、恒例の大晦日の夜の爆竹・花火による音と大気汚染を避けるために、我が家では崇明島に逃げ出しました。爆竹の音は、初めて聞いたときは多少刺激的かもしれませんが、耳にしすぎると、どうもイライラさせる音ですね。爆竹の音で、犬がイライラして人を噛むようになるという話も有名です。
今年の春節も、国慶節に引き続き高速道路が無料なので、長江大橋やトンネルの通行料もちろんタダ。ただ、ETCをつけているクルマは、ゲートを走って欲しいというアナウンスだったので、料金所ではETCバーがあるレーンを走りました。通行券も配付されない、本当にスルーの無料高速道路でした。でも、道路はガラガラでした。
さすがに年末年始に、崇明島に行く人はほとんどいないようで、予約しておいたコテージも当然ガラガラ。うちの家族を含めて、たった2組ということでした。


本来は、島内唯一の5星ホテルの設備をもつ東灘国際会議中心に宿泊したかったのですが、なぜか春節休みはクローズでしたので、その近くの瀛東村にあるコテージに宿泊することになりました。コテージでとっても広い。しかし、中国式んぽ浴室でバスタブがなく、シャワーしかないのが残念ですが、部屋的には十分。ここで、宿泊するときにはじめて外国人永久居留証をみせたら、パスポートなくても中国のホテルに宿泊できることを実践できました。まあ、私のビザはとっくに失効していますから、パスポート見せても意味が無いでしょうけど。
本当の意味での「年夜飯」は、この瀛東村で食べた夜ご飯になりますが、うちの家族だけなので、本当に質素。でも、ここのレストランの料理は地元崇明島の食材を使うので、これが結構おいしい。とくに、最後に出て来た南瓜粥はよかった。秋にここを訪れたとき、沢山の南瓜が収穫されていて、倉庫に山積みになっていたのを思い出しました。豆腐とカラス貝を煮詰めた料理もよかった。


夕日も美しかったし、なにより満天の星空も最高だった。はるか遠くに聞こえる花火や爆竹の音を耳にしながら、ぐっすりと眠りにつきました。
2月9日〜13日まで春節休診です。
