2015年11月05日

上海も大気汚染のシーズンに、ミニ測定器も大活躍

IMG_2084.jpg 

 秋も深まってくると、上海生活で気になるのが大気汚染。PM2.5値が日本では考えられない数字になる季節です。
 N95マスクとか、空気清浄機とか、PM2.5測定器とかいろいろ準備が必要になります。

IMG_2083.jpg

今年は、SHARPの技術で作られた、日本のAMAZONで入手した「airmon」が大活躍しています。iOS用にアプリがあり、測定器本体にあるQRコードを読ませると、Bluetoothで接続ができてしまうなかなかの優れものです。USBで充電できるので、持ち運びも便利です。

 そんな中、11月3日は予想通りの大気汚染となり、PM2.5値は軽く100㎍/㎥を超えました。同時期の奈良と比較と5〜10倍の濃度になります。
 喘息とかを持病に持っている人はもちろん、健康な人でも気にしないといけない数字です。よく、自分はタバコを吸っているから関係ない、という人に出会いますがそれは間違いで、大気汚染+タバコで呼吸器系にはダブルのダメージになるのです。

IMG_2105.jpg

 ちょうど、診察のない日だったので、少しでも空気の良いところを目指して、長江河口に浮かぶ崇明島までクルマを走らせました。我が家からだったら1時間弱のドライブです。

IMG_2106 (1).jpg

 島の東の端の、いつもの場所にクルマを止めてPM2.5値を測定すると、予想通りに数値はかなり低め。毎回そうですが、半分以下になります。海に近いので、かなり強い風が吹いているのも有利なのでしょう。

IMG_2088.jpg

 妻と一緒に、2時間ほどウオーキング。山がないので凹凸感に欠けますが、湿地帯があったり、湖があったりして、気分転換にはもってこいです。

IMG_2107.jpg

 帰宅時、たまたま崇明島のひまわり畑に通りかかる。ちょうど収穫時期で、農家の人に声をかけたら、立派なひまわりをお裾分けしてもらいました。我が家のリスの餌にちょうど良いです。

IMG_2110.jpg

日本行きのスケジュールはこちらからどうぞ。
東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 上海の大気汚染状況

2015年01月31日

それなりに中国の大気汚染は改善しているらしい

IMG_4762.jpg

 1月31日の朝5時現在の上海浦東のPM2.5値は58.0㎍/㎥。一応「良好」となっていますが、同じ頃の東京文京区が20㎍/㎥なのでやはり差が出ていますね。それでも一頃と比べたらマシにはなっているのは体感できます。

 中国の「全国環境保護工作会議」と「長江デルタ地域大気汚染防治協作小組弁公室」が、2014年度の各地の年平均PM2.5濃度の変化を、2013年と比較して発表しています。

 これをみると、上海市は62㎍/㎥から52㎍/㎥に減少し、12.0%の削減、江蘇省が73㎍/㎥から66㎍/㎥となり、9.6%の減少、浙江省が61㎍/㎥から53㎍/㎥となって13.1%の減少となっています。長江デルタエリアではそれなりに減少しているようです。江蘇省は重工業が集中しており、削減するのには大変なことです。

 一方で、なにかと話題になる北京ですが、89.5㎍/㎥が85.9㎍/㎥と4%程度の減少、天津は96㎍/㎥から83㎍/㎥で13.5%の減少、河北省が108㎍/㎥から95㎍/㎥で12%の減少となっていて、減少はしているものの、そのレベルは長江デルタエリアと比較してもまだまだ高い状態ですね。特に、北京は思ったほど下がっていない。

 優秀なのは華南エリアで、広東省6都市の平均は2013年は47㎍/㎥で、2014年は42㎍/㎥となり、10.6%の減少となりました。もともとの数字が低いのは羨ましい。

 ちなみに、日本の環境基準は1年平均値が15㎍/㎥以下で、1日平均値が35㎍/㎥以下となっています。これは「呼吸器疾患、環境器疾患および肺癌に関する国内外の疫学知見」を基に検討されたそうですが、なかなかハードルが高い数字ですね。

 とりあえず、長江デルタエリアでは20台の石炭火力発電所の煙を浄化させ、さらに26台に関しても現在取組中だとか。でも問題は山積。少しでも早く改善されるように望む限りです。

 少なくとも、空気がよくないところに暮らしている中国在住の我々ですから、タバコはもちろんのこと、免疫力を下げないように、体調管理を日本にいるとき以上に注意する必要があります。

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 07:25| Comment(0) | 上海の大気汚染状況

2015年01月25日

上海では今年最悪の大気汚染になりました

IMG_4781.jpg
(26日朝の浙江省安吉市内の様子)

 今、浙江省の安吉にいます。少しは大気汚染がマシになるかと思ったのですが、朝起きたときのPM2.5値はなんと200㎍/㎥越え。ちなみに上海は100㎍/㎥を割っていたので、今回は海沿いの上海のほうが拡散に有利でしたね。

IMG_4763.jpg
(25日夕方の上海)
 
 1月25日午前中までは、朝に世紀公園でジョギングができるほどで大丈夫だったのですが、午後からPM2.5値が急速に悪化。夜8時頃には上から2番目の黄色スモッグ警報が出て、まわりのビルもスモッグの中に入っていくのがよく分かりました。黄色の警報が出たのも今年初めてでしょう。「厳重汚染」のレベルになりました。日中はクリニックで診察していたのですが、さすがの私も咽がイガイガした感じになしました。

 診察終了後、高速道路を走らせて一路安吉へ。古北のクリニックからだと200キロ強の道のり。まるで飛行機が雲に突っ込むような感じで、スモッグの「幻想的な」景色のなかでのドライブになりました。

IMG_4764.jpg

 17時半ごろ上海古北を出発して、延安高架道路からG50高速道路へつなぎ、湖州についたのが19時ごろ。湖州のSAでは、暖かい夜ご飯にありつけました。

IMG_4765.jpg

IMG_4768.jpg
(中華式ですが意外と美味しい!)

このあたりもかなりのスモッグです。

IMG_4773.jpg
(厳重汚染は久しぶり)

お昼を食べて安吉には21時頃に到着しました。

IMG_4776.jpg

 大気汚染がひどいとき、窓を閉めて空気清浄機をつけることになりますが、このとき忘れてはいけないのが部屋の換気。空気清浄機をつけたときほど、換気を忘れないように。インフルエンザの予防にもとても大切です。今年の上海は日本人社会でインフルエンザが大流行しています。日本人学校では学級閉鎖どころか学年閉鎖になっている学年もあるぐらいですが、中国人社会では若干の鳥インフルエンザの報告があるものの、娘の幼稚園の状況をみていてもそこまでは流行っていないように感じます。

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 上海の大気汚染状況